2017 Fiscal Year Annual Research Report
the Way for Japanese Learners to Identify the Transliteration Loanwords in Chinese
Project/Area Number |
15K16803
|
Research Institution | Jumonji University |
Principal Investigator |
仇 暁芸 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 講師 (60637635)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 中国語教育 / 外来語 / 音訳表記 / 固有名詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では主に次の四つの成果がある。一つ目はこれまで蓄積してきた中国語外来語音訳表記が含まれている文で構成されているデータベースを整理し、特に認識上カギを握る50文字に焦点をあて、その50字の使い方を調べ、様々な分類方法を試した。二つ目は分類方法を更に小分けし、音訳表記の規則を明らかにするポイントを順番に整理し、一覧表を作成した。三つ目は分析で得られた一覧表をもとに『どうやって見つけるる?中国語音訳外来語』をタイトルとする教材を作り上げた。四つ目は学習者が練習できるような例文を載せたり、各種教材の内容編集と修正を加え、より良い内容になるように工夫をしたことである。 次は研究期間を通じて実施した研究の成果に関する内容である。日本人学習者の中国語外来語認識難という問題を解決するために、まず漢字から特徴が現れるやすい音訳表記、とりわけ固有名詞を切口として研究を行った。(a)高卒レベルの日本人が習得していると思われる日常生活でよく使われている漢字群と(b)筆者のこれまでの研究で明らかにしてきた音訳表記固有名詞によく使われている漢字群を比較し、最も精鋭で特徴的だと思われる50字を策定することができた。 筆者自身が作った新聞記事のデータベース(2016年4月~6月の『北京晩報』と7月~8月の上海の『新民晩報』の記事を中心に)で最も特徴的である50字の使い方を分析した。比較的新しいデータで人々の日常生活に近い存在の新聞記事を使っていることに大きな意味があると思われる。今、正に生きている中国語音訳表記外来語の真相に少し迫ることができ、学習者にとって参考になる教材ではないかと思われる。 出来上がった『どうやって見つけるる?中国語音訳外来語』という教材は音訳外来語の規則と認識てがかりのみならず、世界のトップブランド名や中国人の苗字などもあり、学習者にとって大いに参考できる書籍である。
|