2016 Fiscal Year Annual Research Report
プレイジャリズムに対する意識改革と文献引用能力を養うeラーニングシステムの構築
Project/Area Number |
15K16811
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Research Institution | Chugoku Gakuen University |
Principal Investigator |
福田 衣里 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 講師(移行) (50617488)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英語ライティング / プレイジャリズム防止 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本人学生の英語での文章能力向上を目的とし、プレイジャリズム(盗用・剽窃)に関する知識と、その知識を活用するスキルを養うためのeラーニングシステムを開発を行った。国外、特に欧米諸国の高等教育機関では、学術的誠実さは非常に重んじられてきた。日本でも近年その重要性が強調されるようになっており、学士課程教育において、学生に必要な知識とスキルを身に着けさせることは喫緊の課題である。 プレイジャリズムを避けるためには、適切な文献引用方法の知識と、それを実際に使いこなす技能が必要となるが、まだ英語論文に関して具体的・明示的に引用の仕方やプレイジャリズムについて訓練を受けている学生は少ない。そこで、本研究では、演習問題を提供し、解答例を示すことで、訓練を行うシステムの開発を目指した。 具体的には、盗用・剽窃に関する知識を身に着けさせるセクション、引用方法を学ぶセクション、パラフレーズ(言い換え)を学ぶセクション、要約を学ぶセクション、文献を引用したエッセイを書くセクションなどを作成した。利用者は、点数もしくは解答例と解説を演習問題を終了後、閲覧することができる。解答例は、上級レベルの英語学習者の作成したものを、研究代表者が修正することで作成した。○×問題や多肢選択問題、記述問題などの形式を採用している。解答例には、これらのセクションに問題をさらに追加していき、さらに内容を充実させる予定である。
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