2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K16819
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三宅 正浩 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (30612303)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 大名 / 旗本 / 武家編成 / 譜代 / 豊臣政権 / 徳川政権 |
Outline of Annual Research Achievements |
大名や旗本といった近世史研究の基礎的概念を実態に即して再検討するという本研究の課題に基づき、本年度は研究の基礎となる史料収集に重点を置いて研究を遂行した。 2016年8月に、山口県文書館において「毛利家文庫」の調査を行い、研究課題に関連する史料として武家書状類を中心に閲覧・撮影を実施した。2016年11月には、東京大学史料編纂所において史料調査を実施し、写真帳を閲覧して関連史料の内容と所在確認を行った。2017年1月には、京都大学大学院文学研究科古文書室において史料調査を実施し、影写本「曽谷文書」他を閲覧した。2017年3月には、高知城歴史博物館において史料調査を実施し、「山内家文書」の「長帳」について、前年度に引き続き閲覧・撮影を行った。 以上のような史料収集活動を行いつつ、2016年6月に中国四国歴史学地理学協会の大会において「近世大名論」と題した講演を行い、前年度の研究成果を発表し、今後の課題を確認した。また、本研究の一部として進めている近世京都と武家社会の関係についての研究の途中成果を2017年1月に研究報告(三都研究会、於:大阪市)し、意見交換などを通して課題を確認した。 また、前年度の研究発表の内容を活字化して学会誌に発表することができ、途中経過としての研究成果を学界に提示することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に予定していた史料調査については、ほぼ計画通りに実施することができた。また、研究発表をとおして次年度以降への課題を確認することもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降においては、申請書類に示した研究計画にもとづきつつ、効率的に研究を遂行していく予定である。2017年度は、前年度に引き続き、本研究の基礎となる史料収集に重点を置く。具体的には、各地の大名家史料所蔵機関における史料調査を、研究補助者の助けを得ながら重点的に進めたい。なお、得られた研究成果は随時学会報告や論文として発表し、2018年度に体系的にまとめ上げることを目指す。
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Causes of Carryover |
研究計画に基づき物品購入費および旅費を執行した結果、少額の端数が生じ、次年度にまわすことにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度執行額の一部として計画に基づき適正に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] 近世大名論2016
Author(s)
三宅正浩
Organizer
中国四国歴史学地理学協会2016年度大会
Place of Presentation
岡山大学
Year and Date
2016-06-25
Invited
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