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2015 Fiscal Year Research-status Report

日本社会党による国会質問の実証研究─楢崎弥之助文書の分析を中心として─

Research Project

Project/Area Number 15K16823
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

篠原 新  岐阜大学, 教育推進・学生支援機構, 准教授 (80608927)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords日本社会党 / 国会 / 国会質問 / 55年体制 / 戦後日本政治史 / 社民連
Outline of Annual Research Achievements

2015年度は初年度として、文書・資料の収集及びそれらの補修を中心に行った。文書・資料の収集について、まず、国立国会図書館に出張し、関連する文書の収集やそれらの目録の複写を行った。とりわけ楢崎と同じ社会党の衆議院議員であった石橋政嗣関係文書の分類方法や目録を主とした調査収集を行った。続いて、福岡と大分に計3回出張し、個人後援会に関係する文書や支持団体であった労働組合に残されていた文書を収集した。個人後援会及び労働組合関係者によるとそのほかにも資料があるとのことなので、今後も収集を続ける予定である。また、これら新たに収集した文書の中には、楢崎が行った講演会のチラシや当時の新聞記事なども多く含まれているおり、現在、既存の文書と同様の整理を行っている。次に国会議事録から楢崎の質問・発言部分を抽出し、年代順の仮目録を作成した。これにより、楢崎が初当選した1961年から引退する1996年までの30年以上にわたる国会議員生活の中で、合計463回の質問・発言があったことが明らかとなった。現在わかっている限りでは、こうした質問の6-7割が予算委員会の委員に就任してから社会党を離党するまでの期間(1968-1977年)に集中していることが明らかとなった。また、楢崎の質問内容は、これまで考えられてきた外交・安保問題や政治倫理問題だけでなく、農業問題や教育問題、地方分権問題など幅広いテーマに及んでいることも捉えることができた。その後、楢崎が社会党を離党し社民連を結成してからは、短い質問時間で核心に迫ることができる政治倫理問題についての質問が多くなっていることが明らかとなった。文書・資料の補修については、まず、劣化の著しい感熱紙の資料からスキャナによる画像取り込みを行った。そのほか、国会質問用ノートについても画像取り込み作業に着手した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度である2015年度は、文書・資料の収集及びそれらの補修を計画していた。研究概要に記載の通り、出張により新たな資料の収集を行ったほか、楢崎のすべての国会質問の仮目録を作成した。新たに収集した資料の整理や質問の内容分析について、すべて終えているわけではないが、本年度の計画である文書・資料の収集という点では、おおむね順調に進行していると考えている。また、文書・資料の補修についても劣化の著しいものから画像取り込みを進めており、これについてもおおむね順調に進行していると判断している。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、文書・資料の番号付けと年代順整理を行ったのち、国会議事録等との照合を行う予定である。文書・資料の番号付けと年代順整理については、すでに着手しておりこれを進めることにする。とくに楢崎が最も活発に質問をしていた1968年から1977年までに期間には多くの資料やノートがあることから慎重に整理する予定である。また、今年度作成した仮目録を基に楢崎の国会質問の内容を把握し、どの質問の際にどの資料を用いたのかを照合していく作業を進める予定である。そのほか、現在、収集を続けている資料の分析も進め、楢崎を中心とした日本社会党による国会質問の実態に迫りたい。

Causes of Carryover

2015年度の研究費について、文書や資料の複写するための物品費を見積もっていたが、現物を受領できるものが多かったために未使用額が発生した。また、複写についても複写方法を当初の計画から改善したため、当初の予定よりも費用が掛からなかった。そのほか、出張をまとめて行ったことによって、実際の旅費は予定よりも少なくなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

2016年度は、資料収集のための東京への出張や国会質問用ノートなどの重要な資料の複写などを行う予定としている。そのほかにもこうした文書・資料の保管用物品を購入する予定であり、本年度未使用額を含めて、次年度の研究費を計画通りに使用することにしている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 二大政党の高等教育政策の変遷──衆院選マニフェストの分析を中心として2015

    • Author(s)
      篠原新
    • Journal Title

      岐阜大学教育推進・学生支援機構年報

      Volume: 1巻 Pages: 59 71

  • [Presentation] 日本の政治・行政システム及び日本の地方分権化2015

    • Author(s)
      篠原新
    • Organizer
      JICA青年研修
    • Place of Presentation
      JICA中部センター(愛知県名古屋市)
    • Year and Date
      2015-10-22 – 2015-10-22
    • Invited

URL: 

Published: 2017-01-06  

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