2017 Fiscal Year Annual Research Report
The myth of seapower and maritime conflicts in the eighteenth-century Britain
Project/Area Number |
15K16865
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
薩摩 真介 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (70711125)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | イギリス / 帝国 / アメリカ植民地 / 貿易 / 議会 / 海軍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研の最終年度の研究実績は以下のようなものである。平成29年度は、三月後半にイギリスにわたり、ロンドンの英国図書館(British Library)やキューの英国国立公文書館(The National Archives)などの文書館で手稿史料の調査をした。また、本年度も二次文献による背景調査や、新聞、パンフレット類などデジタル史料を使っての史料調査も引き続き継続して行った。 この平成29年度の調査を含む三年間の調査により、当初予定した研究計画のうち、以下の事を達成した。まず、二次文献での背景調査については政治史、海軍史、外交史の文献を渉猟し、対象時期についての一通りの基本的背景知識を得ることができた。今後も引き続き継続的調査は必要であるが、必須文献の調査はひとまずはおおよそ完了したと言える。 次に新聞、パンフレット類などデジタル史料を使っての調査であるが、こちらも1730年代後半の時期に関してはほぼ終了した(1740年代については今後も継続して行う予定である)。現在、その内容を論文の形でまとめており、今年度中に査読誌に投稿する予定である。 一方、手稿史料の調査は、三回の渡英時における英国図書館、英国国立公文書館、ケンブリッジ大学図書館など、複数の文書館での調査を通じて、当初イギリス国内において閲覧を予定していた史料の大半を転写、あるいはデジタルカメラで撮影し、その画像データを得ることができた。そのうち一部はすでに分析を終えているが、画像データは量が膨大なため、その本格的な分析はこれからとなる。これらの手稿史料群については、分析が完了し次第、論文の形にまとめて、海外の査読誌を中心に投稿することを予定している。
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