2017 Fiscal Year Research-status Report
20世紀前半南アフリカにおける「人道主義」の展開とイギリス帝国
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15K16866
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
大澤 広晃 南山大学, 外国語学部, 講師 (90598781)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | イギリス / 南アフリカ / 帝国 / 人道主義 / フィランスロピー / 労働 / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、1)一次史料および二次資料の分析・読解、2)研究成果のまとめを行った。 1)一次史料および二次資料の分析・読解:一次史料については、2017年3月に南アフリカ共和国ヨハネスブルグで調査を実施した際に、デジタルカメラを使用して多くの史料の画像イメージを収集し持ち帰ることができた。このうち、主に1920年代から30年代にかけてのヨーロッパ人およびアフリカ人合同評議会の活動にかんする史料を分析し、当該期における同団体の「人道主義」活動とその背後にある論理を析出することに努めた。この史料群には、ヨーロッパ系住民のみならず、多様なアフリカ人の声も多く記録されており、「人道主義」の多面的な性格、および、「人道主義」団体内部における見解の相違を知ることができた。また、二次文献については、本研究のメインテーマである20世紀南アフリカにおける労働問題に関連する文献を収集し、対象についての知見を蓄積することに努めた。 2)研究成果のまとめ:本研究の海外調査で得た史料を一部用いて論文を執筆した。研究成果は、2018年度中に公刊される予定である。(刊行時期は年度末を予定しているため、「研究発表」一覧には記載しない。) 補足)本研究全般について:当初の計画では、2017年度に海外で史料調査を行い、そのうえで、3年間の研究成果を総括する予定であった。しかしながら、年度中に配偶者が出産したことで、長期休暇中は配偶者と分担して育児に専念する必要が生じたため、予定していた海外史料調査を実施することができず、研究のとりまとめをすることができなかった。このことを付記しておきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」でも述べたとおり、配偶者の出産により育児に時間を充てる必要が生じたため、予定していた史料調査を実施することができなかった。また、史料の分析や文献の読解についても、遅れがちになっている。生活のリズムとスタイルを再構築したうえで研究時間を確保し、成果のアウトプットに努めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は2017年度で終了する予定だったが、上記の事情により、延長申請することになり、本年度が最終年度となった。長期休暇中に海外調査を行い、その成果を踏まつつ、口頭発表や論文の執筆を行い、研究の総括を行う予定である。
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Causes of Carryover |
既に述べたとおり、配偶者の出産により育児に時間を充てる必要が生じたため、予定していた海外史料調査ができなかった。昨年度に計画していた調査を本年度に行うことで、予算を費消する予定である。
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