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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Humanitarianism and the British Empire in Early Twentieth-Century South Africa

Research Project

Project/Area Number 15K16866
Research InstitutionNanzan University

Principal Investigator

大澤 広晃  南山大学, 外国語学部, 准教授 (90598781)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywordsイギリス / 南アフリカ / 人道主義 / フィランスロピー / 労働 / アフリカ
Outline of Annual Research Achievements

2018年度は1)一次史料および二次資料の読解・分析、2)海外での史料調査、3)研究成果のまとめに取り組んだ。
1)一次史料および二次資料の読解・分析:これまでの南アフリカおよびイギリスでの史料調査において収集した史料の読解・分析を進めた。具体的には、ヨーロッパ人およびアフリカ人合同評議会(南アフリカ所在史料)と原住民保護および反奴隷制協会(イギリス所在史料)の活動にかんする史料を分析した。その結果、①両団体が頻繁な情報交換による密接な関係を有していたこと、②南アフリカが自治領として主権国家に比する地位を獲得して以降、イギリスは南アフリカ内部の問題への介入に消極的にならざるを得ず、それに合わせてイギリスに拠点をおく原住民保護および反奴隷制協会の南アフリカにおける「人道主義」問題への意見表明が困難になり、また現にその機会が減少していったこと、③他方で、南アフリカに拠点を置くヨーロッパ人およびアフリカ人合同評議会は、同地での「人道主義」にかんする問題にさまざまな関与し、ときにその進展状況をイギリスの原住民保護および反奴隷制協会に報告していたことなどが明らかになってきた。また、研究課題に関連する文献を読解し、最近の研究状況の把握と基礎知識のブラッシュアップをはかった。
2)海外での史料調査:イギリスの国立公文書館で植民地省および自治領省関連史料の、オクスフォード大学図書館で原住民保護および反奴隷制協会関連史料の調査を実施した。「人道主義」に関連する人物や団体の書簡やイギリス政府の見解などを分析するための史料を収集・調査することができた。
3)研究成果のまとめ:これまでの研究を一書にまとめるべく、書籍の執筆に着手した。学務や他の研究プロジェクトもあり、年度内の刊行は果たせなかったが、原稿執筆を継続し、できるだけ早期に研究成果を単著として公刊したい。

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Published: 2019-12-27  

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