2015 Fiscal Year Research-status Report
アカウンタビリティと政府の業績に対する有権者の評価の研究
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15K16996
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大村 華子 関西学院大学, 総合政策学部, 准教授 (90612383)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 業績評価 / アカウンタビリティ / サーヴェイ調査 / サーヴェイ実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、政治代表の研究という大きな枠組みに依拠しながら、選挙アカウンタビリティと業績投票の関係について分析するというものである。また初年度の実施計画として、有権者へのインターネットを通じたサーヴェイを実施するとしていた。 こうした目的と計画を受け、研究代表者は、日経リサーチ社への業務委託のもと「所得と政府の業績に関する意識調査」を実施した。本意識調査においては、業績評価が政府に対する支持や投票に与える影響を正確に測るために、政府に対する支持や投票に対して外生的な要素を抽出するという作業が必要と考えられた。そこで実験的な手法を導入することにより、情報の刺激を変化させることで社会経済に対する予測と個人の経済状況に対する予測を測る、という工夫を導入した。 そしてそれらの要素を操作変数として用いたモデルを推定し、業績評価の効果を正確に測ることを試みた。その成果については、2016年10月に日本政治学会で報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初は2015年度において、パイロット調査の実を行う予定であったが、本調査規模のものを行い、分析の結果を論文としてまとめることができたため(未投稿)。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度にはパイロット調査規模のものを実施しようと計画していたのに対して、回答者数約3000、質問数40程度の本調査規模のものを実施することができている。
今後は、2015年度の調査の結果も踏まえて、2016年夏に予定されている衆議院議員総選挙(または衆参同日選挙)においてサーヴェイ調査を実施し、2年分の調査結果を比較した分析を行うことを計画している。
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Causes of Carryover |
インターネットでの調査に基金の大部分を利用したが、一部が費消しきれなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度も調査を企画していることから、当初の支出予定額はそのまま調査のために充当し、昨年度分の残額は消耗品の購入などに用いることを計画している。
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