2015 Fiscal Year Research-status Report
イノベーションの普及過程を促進する意味形成とその可視化に関する研究
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15K17119
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
竹岡 志朗 大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 経営学研究科付属先端教育センター特別研究 (70711555)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | イノベーション / 普及 / テキストマイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、イノベーションの普及過程をテキストマイニングを用いることによって明らかにする。研究の目的は次の2点である。第一にイノベーションの普及の成否や速度に影響を与える要因としてイノベーションに付与される意味に注目し、その意味が社会的に形成され変化していく過程、そしてその形成された意味が普及過程に及ぼす影響を、その過程に関与するメーカーや消費者といったアクターの認知に基づいて明らかにすることである。第二に、実務家の意思決定場面で利用可能なものとなるように、本研究において普及過程を可視化する際に使用するテキストマイニングによる方法をツールとして定式化することである。 第一の目的を実現するために本年度は分析に用いるデータの収集とテキストマイニングによって分析可能な形への成型、そして先行研究である意味形成に関する諸論文の収集を行った。収集したデータは「裏面照射型CMOSセンサー」に関するインターネット上のクチコミデータ、Web記事、雑誌記事である。 まだ、第2の目的である実務家が応用可能な形にする、つまり社会への研究成果の還元であるが、これは28年度に出版予定の本研究も含めたイノベーションの普及に関する書籍の中で提示することにしている。 以上が27年度の中心的な成果である。また、意味形成過程を他の側面(消費者行動の2要因論的側面)から分析するための手法も新たに開発し、それを用いた論文を執筆、28年度に投稿の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在のところ、問題なく進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのところ予定通りに進行しているため、次年度も変わらず進める予定である。
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