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2016 Fiscal Year Research-status Report

国内産業構造変化が起業活動に与える影響について:フィンランドの事例から

Research Project

Project/Area Number 15K17138
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

カン ビョンウ  一橋大学, 大学院商学研究科, 講師 (70735365)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords起業政策
Outline of Annual Research Achievements

今年度の研究実績は以下のとおりである:
【起業プログラム提供者と起業家へのインタビュー実施】現地を二度訪れ、インタビュー調査を行った。起業プログラムに参加し、その起業プログラムから起業教育と助成を受けたフィンランドのスタートアップ起業家らを対象にインタビュー調査を行った。また、過去に起業プログラムを運営した代表者もインタビューした。インタビュー調査を通じて、その起業プログラムに関する基礎的な知識を得ることができた。
【研究データの入手、及び共同研究者(共著者)の追加】フィンランドでインタビュー調査を進めていたところ、上記の起業プログラムの参加者に対して行われたサーベイデータが存在することを知った。そのサーベイデータの所有権を持つ機関から、そのサーベイデータを本研究で使用する許可を得ることができた。しかし、研究代表者にはそのデータへのアクセス権が与えられなかった。従って、そのサーベイデータへのアクセス権を有する研究者を共同研究者に追加し、研究を進めることにした。その共同研究者は最終成果物に共著者として追加する予定である。
【記述統計分析の実施、及びデータの適切性の確認】上記のサーベイデータを使って、記述統計分析を行った。記述統計分析を通じて、そのサーベイデータは本研究の趣旨に適切であり、本研究での問題意識に対する答えを得られるデータであることを確認した。従って、本研究でそのサーベイデータを本格的に使用することにした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

【2年目までの研究計画】当初の計画では、2年目に三つの内容を行うことを計画していた。1)現地調査:スタートアップ起業家インタビュー実施(フィンランド出張)、2)インタビュー結果のデータベース化及び研究データ整理、3)計量モデルの設定、データ処理方法修正、研究デザイン変更を実施。
【現在までの進行具合】今年度まで、計画していた三つの内容を行うことができた。具体的には、1)2016年6月と2017年2月にヘルシンキでスタートアップ起業家インタビューを実施した。2)インタビュー結果をまとめ、データベース化を行った。さらに、スタートアップ起業家のサーベイデータを得ることができた。3)インタビュー結果から得た知見を基に、サーベイデータの記述分析を行った。追加的に、同データを用いて簡単な計量モデルを設定し、分析を行った。

Strategy for Future Research Activity

【分析の多角化、深化】これまでは、記述統計分析を通じて、データに関する全体像を把握した。今後、サーベイデータから解析できる内容について考察し、このデータを最大に活用し、分析角度を広げながら、分析内容を深めたい。
【学会発表】ある程度分析がまとまった時点で、国際学会で発表を行うことを検討している。他の研究者からもらうコメントを基に、研究方向と研究内容に修正を加える。
【論文の執筆】ある程度分析がまとまった時点で、研究内容を論文にまとめる。論文がまとまったら、研究代表者が所属する機関で発行しているディスカッションペーパーにする。同時に、アントレプレナーシップ関係の国際学術誌に投稿する。

Causes of Carryover

二つの理由がある。
【旅費:現地調査】当初の計画では、本科研費予算を用いて現地調査を進める予定だった。しかし、他の研究活動でヘルシンキに行く予定が二つ(2016年6月、2017年2月)でき、本科研費予算を用いずに現地調査ができた。
【物品費:その他】当初の計画では、本科研費予算を用いて、フィンランド企業データを購入するつもりだった。しかし、研究を進めながら、当初計画していなかった共同研究者が見つかり、一緒に研究を進めることになった。共同研究者がフィンランド国内の様々なデータをすでに持っているため、フィンランド企業データを購入する必要がなくなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

二つの活動で使用する計画である。
【旅費:国際学会】参加する国際学会回数を増やす。当初は、国際学会を一つだけに想定していた。上記の理由でコストセーブできたため、参加する国際学会を増やす計画である。そうすることで、さらに多くの研究者から本研究に対する助言を得る。
【物品購入費用】他のデータベースを購入する。共同研究者のおかげで、フィンランド企業データを購入する必要がなくなった。コストセーブできた金額で、新たなデータベース(例えば、特許データベース、ベンチャーキャピタルの投資に関するデータベース)を購入し、研究の分析内容を広げる。

  • Research Products

    (9 results)

All 2016 Other

All Int'l Joint Research (2 results) Journal Article (3 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 3 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results) Remarks (3 results)

  • [Int'l Joint Research] Metropolia Univ. of Applied Sciences(Finland)

    • Country Name
      Finland
    • Counterpart Institution
      Metropolia Univ. of Applied Sciences
  • [Int'l Joint Research] Grenoble Ecole de Management(France)

    • Country Name
      France
    • Counterpart Institution
      Grenoble Ecole de Management
  • [Journal Article] PATSTAT revisited: Suggestions for better usage2016

    • Author(s)
      Byeongwoo Kang & Gianluca Tarasconi
    • Journal Title

      World Patent Information

      Volume: 46 Pages: 56-63

    • DOI

      http://doi.org/10.1016/j.wpi.2016.06.001

    • Peer Reviewed / Int'l Joint Research
  • [Journal Article] Descriptive analysis of the knowledge network formation in East Asia2016

    • Author(s)
      Kaoru Nabeshima, Byeongwoo Kang, & Mila Kashcheeva
    • Journal Title

      Technology in Society

      Volume: 47 Pages: 66-100

    • DOI

      http://doi.org/10.1016/j.techsoc.2016.09.004

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 公的研究機関のイノベーションプラットフォームとしての役割2016

    • Author(s)
      元橋一之&カンビョンウ
    • Journal Title

      研究技術計画

      Volume: 31 Pages: 236-247

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Landscape of Standard Essential Patents: Case of East Asian Firms.2016

    • Author(s)
      Jianwei Dang, Byeongwoo Kang, and Ke Ding
    • Organizer
      Asia Pacific Innovation Conference 2016
    • Place of Presentation
      九州大学(福岡)
    • Year and Date
      2016-11-18 – 2016-11-20
    • Int'l Joint Research
  • [Remarks] Hitotsubashi Researchers Information

    • URL

      https://hri.ad.hit-u.ac.jp/html/100000468_research_activity_ja.html

  • [Remarks] 一橋大学イノベーション研究センター リサーチライブラリー

    • URL

      http://pubs.iir.hit-u.ac.jp/admin/ja/pdfs/index

  • [Remarks] 個人ホームページ

    • URL

      https://sites.google.com/site/byeongwookang/

URL: 

Published: 2018-01-16  

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