2017 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical research of top managers' characteristics focusing on the effective usage of cost information
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15K17155
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
尻無濱 芳崇 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (20728331)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 介護施設 / Critical Decision Method / 危機的状況 / 上層部理論 / 原価計算 / 管理会計 / 社会福祉法人 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの文献調査、インタビュー調査、アンケート調査をもとに、学会発表・論文および研究ノート執筆を行った。 本研究の主要目的の一つは、項目反応理論に基づく管理会計知識の測定尺度開発である。測定尺度の開発まではできなかったが、初年度に実施した項目反応理論に基づくセミナーの成果も活用し、管理会計知識測定における項目反応理論活用の意義を開設した研究ノートを執筆し、『山形大学紀要(社会科学)』に掲載された。 本研究では危機的な状況における介護事業経営者の会計情報の活用についてインタビュー・アンケート調査を2015年・2016年に実施したが、アンケート調査に基づき経営者を3つの集団に分けて比較した論文を執筆し、『介護経営』に掲載された。また、危機的な状況における専門家の意思決定を研究する手法であるCritical Decision Method (CDM)を用いたインタビューの成果を中心に、ヨーロッパ会計学会の年次大会での報告論文を執筆した。この論文については、2018年のヨーロッパ会計学会年次大会(イタリア・ミラノ開催)で報告を予定している。 さらに、2013年の質問票調査の結果について、本研究で得た知見を反映した論文を『メルコ管理会計研究』に掲載した。この論文は、介護施設を経営する社会福祉法人の経営者の知識・経験が、原価計算システムの洗練度と組織の財務業績の関係を調整するという仮説を検証したものである。
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