2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K17170
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
近藤 大輔 立正大学, 経営学部, 専任講師 (30712533)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インタビュー / 観察 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画に沿って下記の2社の事例調査を実施した。
a.日本航空㈱・航空運輸サービス:約4年半のインタビュー・会議の観察などのデータに基づき神戸大学の三矢教授との共著で2017年度中出版に向けてJAL再生に関するビジネス書を執筆している。現在,リサーチサイトと修正箇所について最終調整中である。また,この調査データを用いて,2017年3月に刊行された『アメーバ経営の進化-理論と実践』中央経済社の中では第一論文として「サービスの品質を高めるアメーバ経営―日本航空株式会社の客室サービスを変えたJALフィロソフィ-」(近藤・三矢)が掲載された。2016年夏の原価計算研究学会での統一論題において,元日本エアコミューター社長・安嶋新氏と三矢教授とともに共同報告を行った。この報告内容に基づく論文「管理会計が人材育成に与える影響:日本エアコミューター株式会社における部門別採算制度の事例研究」(三矢・安嶋・近藤)が2017年刊行の学会誌『原価計算研究』に掲載される。
b.ぶどうの木㈱・レストランサービス:2013年6月20日より,石川県に本店を有するぶどうの木㈱のレストランサービスの調査を行っており,2016年夏に追加調査を行った。これを反映した論文「レストランサービスの原価企画-株式会社ぶどうの木のレストラン事業部の考察-」をメルコ管理会計に投稿し受理された。メルコ管理会計9巻第2号に掲載される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2017年3月『アメーバ経営の進化-理論と実践』(中央経済社)第一論文「サービスの品質を高めるアメーバ経営―日本航空株式会社の客室サービスを変えたJALフィロソフィ-」(近藤・三矢)が掲載された。 2016年夏の原価計算研究学会での統一論題において,元日本エアコミューター社長・安嶋新氏と三矢教授とともに共同報告を行い,この報告内容に基づく論文「管理会計が人材育成に与える影響:日本エアコミューター株式会社における部門別採算制度の事例研究」(三矢・安嶋・近藤)が2017年刊行の学会誌『原価計算研究』に掲載される。 石川県に本店を有するぶどうの木㈱のレストランサービスの調査を行っており,2016年夏に追加調査を行った。これを反映した論文「レストランサービスの原価企画-株式会社ぶどうの木のレストラン事業部の考察-」をメルコ管理会計に投稿し受理された。 このように,当初の計画通りに調査を進め,着実に論文としての成果を残している。
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Strategy for Future Research Activity |
著書『JAL再生の研究-経営者を育てる-』について,日本航空株式会社の総務本部長と打ち合わせの結果,一部内容を削除・修正することになって,現在,原稿を修正中である。まずはこの書籍を無事に発刊させたい。 そして,ステーキハウスブロンコビリーの調査を継続しているため,レストランサービスの研究もさらに進める予定である。最後に,レストラン以外のサービス業の原価企画に関する調査も進める予定である。
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Causes of Carryover |
論文執筆作業が多く,調査旅費の支出などが予定よりも少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は新たなリサーチサイトへの調査も想定されるので,それらの調査に資源を投資しようと考えている。
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