2019 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction of mathematical theory on social power forming
Project/Area Number |
15K17194
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
武藤 正義 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (00553231)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | チキンゲーム / 囚人のジレンマ / 権力 / 様子見 |
Outline of Annual Research Achievements |
Muto(2018)では集団間競争が集団内でのチキンゲーム的な権力を生成させるメカニズムをテーマとしたが、ここでは行為者は集団外に出ることはない。そこでこの機制を念頭におきつつ、武藤(2018)とYamamoto.etc(2019)では、繰り返し囚人のジレンマの協力・非協力に加えて、様子見を選択できるモデルを構築した。これは協力を迫る権力から逃れることをモデル化したものであるが、それだけでなく、自発的な様子見が自発性を通じた社会からの排除という一種の権力的側面を捉えるものとも位置づけられる。ただし、ここでいう権力はパブロフ戦略やトリガー戦略的なものを考えている。なおこれらの論文は権力を明示的には扱っておらず、権力を扱うための準備的研究である。
・Yamamoto, H., Okada, I., Taguchi, T., & Muto, M, 2019, “Effect of voluntary participation on an alternating and a simultaneous prisoner’s dilemma” Physical Review E, 100(3), 032304, September. ・武藤正義,田口拓哉,坂本雄飛,2018,「様子見は付き合いに何をもたらすか:行動エラー下での離脱・復帰可能な繰り返し囚人のジレンマ」『理論と方法』33(2): 331-348. ・Masayoshi Muto, 2018, “A Game Theoretical Analysis on Linkage between Groups Relation and Individuals Relation”, XIX ISA World Congress of Sociology , Toronto, Canada, July15-21.
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Research Products
(1 results)