2020 Fiscal Year Research-status Report
環太平洋越境移動空間の形成と「他者」の排除・受容―在米中国系移民を事例として
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15K17201
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
大井 由紀 南山大学, 外国語学部, 准教授 (10551070)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アジア系アメリカ人研究 / 太平洋航路 / 移民政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は育児休業より復帰した最初の年度となったが、コロナ禍のため、予定していた海外調査が行えなかった。そのため、文献や過去に集めた史料をもとに論文を執筆した。 具体的には、「研究とアクティビズム―アジア系アメリカ人研究のアイデンティティ」では、アジア系アメリカ人研究の誕生・発展を紐解き、社会運動から出発した研究領域が、大学で制度化され、「学問」として成立させていくなかで、どのような問題が生じたのか、現実の問題とどのように連関させていったのか、領域が発展する中で「歴史史料」がどのような意義をもったのか考察した。 『都市科学事典』では、「サスキア・サッセン」及び「グローバリゼーション・スタディーズのなかの都市」を担当した。前者では、サッセンの都市研究における功績を紹介し、後者では、グローバリゼーションが進む中でなぜ都市が着目されてきたのか、その重要性と研究の変遷についてまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度に育休を取得していたこと、職場復帰した2020年度はコロナ禍で史料調査を実施できなかったため
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍終息の気配がみられないため、これまで集めた史料と文献による調査に基づき、論文を発表する方向へ切り替える。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で国内・海外移動が制限され、史料調査など実施できなかったことに伴い、2020年度に予算を執行できなかったため
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