2019 Fiscal Year Annual Research Report
Social Psychological Study on Cultural Adaptation of Japanese in China
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15K17260
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| Research Institution | Kobe Gakuin University |
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Principal Investigator |
毛 新華 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (90506958)
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2015-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 文化適応 / 社会的スキル / 在中国の日本人 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
日本と中国，近年，人的交流はかつてない活況を呈している。本研究は，このような社会情勢を踏まえて，在中国の日本人留学生の中国文化適応のために，社会的スキル・トレーニング（以下，SSTとする）というアプローチを提供し，SSTが彼らの中国文化適応を促進することができるかを検討してきた。
本研究を実行するために，2つのステップに分けた。ステップ１は，研究の1年目から3年目までで，日本にいる日本人大学生にプログラムを試し，日本人への適用の可能性を探った。その結果，参加者の自己報告尺度の得点だけではなく，観察者からの評価にも，中国文化の社会的スキルに向上効果が確認できた。
ステップ1の結果を踏まえて，ステップ2では，ステップ１プログラムを実際の在中国の日本人留学生に適用した。研究の3年目の後半から4年目にかけて，中国大連にある大学に在籍している中国語を専攻とする日本人留学生30名を対象に，実験群と統制群に分けて，実験を行った。しかし，参加者人数が30名と少なめであった。その上に，実験群の女性が少ない，統制群の男性が少なく，年齢の外れ値が多く存在するなど，参加者の属性の均一性に問題があった。このような問題点を解決するために，研究期間を1年間延長し，2019年，再び，中国大連にある大学に在籍している他の留学生を募集し，追加実験を通して上記の問題点の解決をはかった。なお，今回の追加実験は，一回目にデータ収集とまったく同じ手続きで実行した。データ分析は現在進行中である。
また，本研究では，SSTの前後に参加者の会話映像を中国人大学生に見せ，観察実験を通して，SSTの効果を確認する予定であった。しかし，実施を予定していた時期に中国をはじめとする世界各国に，コロナウィルス感染症が発生し，研究対象者の予定であった中国人大学生の登校が不可能の状態になり，観察実験を断念することになった。
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