2015 Fiscal Year Research-status Report
思春期から青年期の過敏型自己愛傾向の発達的変化と愛着スタイルとの関連
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15K17268
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
神谷 真由美 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 講師 (70710078)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 青年期 / 自己愛 / 愛着 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,第1に,思春期から青年期における過敏型自己愛傾向の発達的変化を,アンケート調査により横断的・縦断的に検討することである。第2に,発達段階における過敏型自己愛傾向と愛着スタイルとの関連の差異や,過敏型自己愛傾向の発達的変化に愛着スタイルがどの程度影響しているかを検討することである。以上の目的を検討することで,思春期から青年期の心理学的理解を示し,心理的支援や予防的介入方法の提案を行う。 本研究は,2回のアンケート調査(Time1,Time2)からなる。アンケート調査(Time1)では,中学生・高校生・大学生を対象に,過敏型自己愛傾向と愛着スタイルの測定を行う。これにより,思春期から青年期にかけての過敏型自己愛傾向の発達的変化を横断的に検討する。また,発達段階における過敏型自己愛傾向と愛着スタイルの関連の差異を明らかにする。Time1と同じ対象者に,アンケート調査(Time2)を実施し,過敏型自己愛傾向と愛着スタイルの測定を行う。これにより,過敏型自己愛傾向の縦断的な発達的変化,過敏型自己愛傾向の変化に愛着スタイルの変化がどの程度影響しているかを検討する。 平成27年度は研究計画に基づき,信州大学内のヒトを対象とした研究に関する倫理委員会に申請を行った。審査の結果,承認が得られた。その後,中学校,高等学校,大学の教員を対象に調査協力を募り,フィールドの確保を行った。その結果,中学校2校,高等学校1校,大学1校から協力が得られた。またアンケート調査実施にあたって,アンケート用紙の作成を行った。 今後は,平成28年度中に2回の質問紙調査を実施し,分析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度の研究実施計画は,①倫理審査による承認,②フィールド確保,③アンケート調査(Time1)の実施であった。このうち①と②は平成27年度中に実施した。 ③に関しては,確実に縦断調査のデータ収集するため,2回のアンケート調査を平成27年度と平成28年度というように年度をまたいで実施するのではなく,平成28年度に2回実施するように研究計画を変更した。そのため,進捗状況はやや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年5~6月に中学生・高校生・大学生を対象に,アンケート調査(Time1)を実施する。平成29年1~3月に同じ対象者に,アンケート調査(Time2)を実施する。確実に2回のアンケート調査のデータを収集するため,アンケート調査は,当初平成27年度と平成28年度に実施する予定であったが,平成28年度中に2回実施するよう変更した。 2回のアンケート調査をもとに分析を行い,分析結果を学会や論文により発表する。
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