2016 Fiscal Year Research-status Report
85歳以上の超高齢者を対象とした簡便な認知機能スクリーニング検査法の開発
Project/Area Number |
15K17301
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 佑佳 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60729268)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 超高齢者 / 85歳以上 / 神経心理検査 / スクリーニング / 認知機能 / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎えた我が国では85歳以上の超高齢者の人口比率が増加の一途をたどり、認知症有病率も急増している。認知症対策のひとつとして、人口増加比率の高い超高齢者層に注目し、超高齢者の認知機能を正確に把握・評価しながら、適切な医療、ケアにつなでていくことが今後の社会基盤を設計する上で重要である。しかしながら、現在一般的に利用されている認知機能スクリーニング検査では、85歳以上の超高齢者に対して、信頼性、妥当性が十分に検討されていない。そこで、本課題では、85歳以上の超高齢者の認知機能の実態を明らかにし、さらに、簡便に認知症・非認知症を鑑別することが可能な認知機能スクリーニング検査法を開発することを目的とする。 研究の実施計画として、以下の3群に対して各種認知機能検査(MMSE、CDT、ADAS-J cog、リバーミード行動記憶検査、言語流暢性課題)や精神症状評価(NPI、GDS)などのデータを収集する。対象者は、健常高齢者のうち85歳以上の高齢者(超高齢者健常群)、②75歳以上85歳未満の後期高齢者(後期高齢健常群)、③認知症患者のうち85歳以上の超高齢者(超高齢者健常群)それぞれ100名、計300名を予定している。 京都府立医科大学医学倫理審査委員会での承認が下り、平成28年度前半からデータ収集を開始する段階であったが、より効率よく進めるために他施設共同研究に変更することとし、他施設と資料の共有や保管方法などの検討を行った。現在は他施設共同研究への軽微な変更として、迅速審査の承認待ちの状況である。倫理審査委員会の承認を得次第、速やかに研究対象者のリクルートを行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
京都府立医科大学医学倫理審査委員会での承認が下り、28年度前半からデータ収集を開始する段階であったが、データ収集をより効率よく進めるために他施設共同研究に変更することとし、本学の研究開発・質管理向上統合センターへの研究相談、他施設と資料の共有や保管方法などの検討を行った。所属機関の倫理委員会において迅速審査で対応可能なため速やかにデータ収集に進むことができると考えていたが、予想していた以上に時間がかかっており、現在も承認待ちの状況であり、研究対象者のリクルートの開始がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
申請中の倫理審査が承認され次第、対象者のリクルートを速やかに進める。29年度は①超高齢健常群50名、後期高齢健常群50名、③超高齢認知症群50名、計150名を予定している。
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Causes of Carryover |
今年度は予定していた通りに研究対象者のリクルートが進まなかったため、研究費の執行が少なく、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
倫理審査委員会での承認が下り次第、速やかに研究対象者をリクルートし、謝金などの費用にあてる。
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