2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Development of Psychological First Aid for Schools Japanese version
Project/Area Number |
15K17323
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Research Institution | Hyogo Earthquake Memorial 21st Century Research Institute |
Principal Investigator |
田中 英三郎 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, こころのケアセンター, 主任研究員 (20743040)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 災害 / メンタルケア / 子ども / 教育介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、災害等でストレスを受けた子どものこころをケアするための基本的対応法を示したサイコロジカルファーストエイド学校版(PFA-S)を日本語に翻訳し、普及啓発することであった。H29年度は、PFA-Sのマニュアルの校正とレイアウトを行い、当センターホームページ上で一般に公開した。また、PFA-Sマニュアルに基づく教職員を対象とした1日研修会を4回実施し、合計108名がこの研修に参加した。H28年度の1日研修参加者を加えると全体で185名の参加者を得た。この1日研修の効果を判定するために、研究参加者をランダムに2群(介入群、待機群)に振り分けた。介入群は平均年齢43歳で女性87%、待機群は平均年齢42歳で女性86%であった。研修効果の判定項目は、こころのケア提供の主観的自信及びPFA-Sマニュアルに示された8つの活動コンポーネントの過去1週間の行動頻度(共に0-4の5段階リッカートスケール)とした。結果、介入群が待機群に比べて有意に主観的自信が高まり(1.9 vs 1.4, p=0.001)、行動頻度が増加した(2.2 vs 1.4, p<0.001)。学校は子どもが多くの時間を過ごす場所であり、教職員は子どものこころの健康を守るゲートキーパーとなりうる。本研究結果からは、たとえ1日という短い研修でも教職員の心のケアに対する自信を高め、こころのケアの視点から子どもへよりより対応を増やしていけることが明らかになった。今後は、PFA-Sマニュアルに基づくこころのケアが提供できる教職員を更に養成していくために継続して研修会を開催していく予定である。
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