2016 Fiscal Year Research-status Report
学術研究体制における附置研究所・研究施設の位置―ネットワーク可視化を通して―
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15K17349
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
金子 研太 九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (70750826)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 共同利用・共同研究拠点 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究のプロセスは(1)「共同利用・共同研究」課題による組織間ネットワークの可視化、(2)研究者ネットワークでの分析対象組織の位置付けの可視化、(3)特徴的な組織への訪問調査と発展的分析の3つからなる。平成28年度は作業課題(2)研究者ネットワークでの分析対象組織の位置付けの可視化及び(3)特徴的な組織への訪問調査と発展的分析を試みた。 データの収集においては、共同利用・共同研究の実績を各年度の要覧や年報から抽出し、「国立大学附置研究所・センター長会議」を構成する研究所のデータベースを更新した。また、文部科学省に情報提供を依頼し、国立大学附置研究所及び共同利用・共同研究拠点の最新の人員数・予算データを収集した。 これらの成果は日本高等教育学会平成28年度研究交流集会(平成28年12月18日)で発表するとともに、「共同利用・共同研究拠点の研究活動の定量分析(2)―予算・人員データに焦点をあてて―」(『教育経営学研究紀要』第19号、pp.13-19)にまとめ、一部を論文として公表した。 上記学会発表の際に専門的視点からのコメントが寄せられ、新たな状況に対応した調査等が必要となったため、平成29年度まで本課題の研究期間を延長することとした。今後、平成29年度採択課題に基づく研究活動と本課題での分析を相互に結びつけながら、新たなデータ収集を進めるとともに、ネットワークの分析や特徴的な組織への訪問調査などを実現させ、現在までの研究から得られた知見をさらに発展させることとしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データの収集については、機関ごとに公表の範囲や様式が多様であり、引き続き様式を整える等の作業が必要となる。ただし、新たなデータを入手するなどして、一部の分析では十分な精度が得られていると考えている。 訪問調査についても平成29年度にさらに進めることとしたい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度採択課題と有機的に結びつけながら、新たなデータ収集を進めるとともに、ネットワークの分析や特徴的な組織への訪問調査などを実現させ、現在までの研究から得られた知見をさらに発展させることとしたい。
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Causes of Carryover |
研究内容を日本高等教育学会平成28年度研究交流集会で発表したところ、研究内容の修正に係るコメントが寄せられ、新たな状況に対応した追加調査を行うことが必要となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
コメントをもとに新たなデータを収集・分析するとともに、効率化できる部分は機械や雇用スタッフを活用するなどして研究を加速することとしたい。
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