2018 Fiscal Year Annual Research Report
Anti-Racism Education based on Unlearn theory
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15K17350
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
酒井 佑輔 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (30632591)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | unlearn / 社会教育 / 人種差別 / 人種主義 / 外国人 / 環境教育 / 他者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年6月にブラジルアマゾンのアマゾナス連邦大学で開かれたIV CONGRESSO INTERNACIONAL DE LITERATURA E ECOCRITICA(国際会議)において、本研究成果の一部を踏まえた"O outro lado da natureza e da educacao ambiental no Japao contemporaneo"と題する基調講演をおこなった。発表内容は、2020年6月にRILE/JILE (Revista Interdisicplinar de Literatura e Ecocritica/ Journal of Interdisciplinary Studies of Literature and Environment)に掲載予定である。また、unlearnに関する研究内容を踏まえつつ、鹿児島県内の在留外国人とそれに対する排除・差別の現状に対して「防災」を鍵概念とする地域づくりに向けた教育の重要性について論じた論文(仮称)「多文化共生時代における地域と鹿児島大学の協働を通じた地域防災の可能性―留学生・学生によるしなやかな地域づくりへ―」を『かごしま生涯学習研究 -大学と地域』年報に投稿予定である。 教育実践としては、上記の研究発表の内容や研究成果を踏まえたうえで、2018年度後期の共通教育において授業「人種主義(レイシズム)を考える(unlearning racism)」を開講し、これまでの調査で明らかにしてきた調査の知見や研究成果を受講生に対して広く還元した。現在は2017年前期から継続して行ってきたこの授業の受講生アンケートや各回の授業レポートの分析に取り組んでおり、授業実践の総括だけでなく、例えば授業を受講した学生たちが考えるunlearnと人種主義に抗う教育学の文脈において議論におけるunlearnとの乖離やその要因についての分析をすすめ日本社会教育学会等での学会発表を鋭意準備している。
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Research Products
(1 results)