2016 Fiscal Year Research-status Report
シンガポールの初等・中等教育における宗教理解の論理
| Project/Area Number |
15K17353
|
|---|
| Research Institution | Sendai University |
|---|
Principal Investigator |
金井 里弥 仙台大学, 体育学部, 講師(移行) (10734840)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 宗教理解 / シンガポール / シチズンシップ教育 / 道徳教育 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、シンガポール現地において、国立教育研究所（National Institute of Education, NIE）の附属図書館および国立図書館（National Library）での資料収集を行った。NIEの図書館においては主に、シチズンシップ教科、公民科、ならびにその他の宗教理解教育に関わる記述のある教科書および教員の指導書、教材等を複写した。また、国立図書館では、宗教理解教育に関わる言説を新聞記事や機関誌等から複写した。これらの資料をもとに、シンガポールのカリキュラムにおける新たな宗教理解教育の位置づけと、そこに求められる望ましい宗教理解の在り方および実践方法を明らかにした。
具体的には、第一に、小・中学校の全教科のシラバスとの関連から、シチズンシップ教科、公民科、ならびにその他の宗教理解教育に関連するプログラムの位置づけを検証した。
第二に、新たな宗教理解教育に求められる望ましい宗教理解の在り方とその実践方法を明らかにした。具体的には、教科書、その他教材における望ましい宗教理解の在り方に関する描写および宗教理解に関する取組み内容を分析することにより、新たな宗教理解教育において、どのような宗教理解が望ましいとされ、それがどのような実践によって目指されているのかを明らかにした。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、平成28年度は、シンガポールのカリキュラムにおける新たな宗教理解教育の位置づけと、そこで求められる望ましい宗教理解の在り方および実践方法を明らかするという木庭を達成することが出来た。
|
| Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、シンガポールの小学校における宗教理解教育の実態を、小学校教員へのインタビュー調査をもとに検証する。
|
Research Products
(1 results)
