2017 Fiscal Year Research-status Report
大学生の東南アジア留学の構造とその機能に関する実証的研究
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15K17381
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 晶成 名古屋大学, 国際機構, 講師 (40647228)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 海外留学 / グローバル人材 / 東南アジア / 大学の国際化 |
Outline of Annual Research Achievements |
H29年度は、まず文献研究として、日本人の東南アジア渡航がどのように戦後から変化してきたのかを調査した。そして、次に、東南アジア海外留学派遣に実績を持つ名古屋大学、立命館アジア太平洋大学、創価大学、芝浦工業大学の同海外留学プログラムの開発・運営を担当している教職員(各大学6名程度)を対象としてインタビューを実施した。 具体的なインタビューの項目は、1)大学がどのような要因で東南アジア海外留学を開発・運営するに至ったか、2)同海外留学プログラムの内容、3)東南アジア海外留学拡大による大学への影響などをインタビューした。その後、インタビュー記録を文字に起こして、現在この内容をソフトウェアを使ってコーデイング分析して、どのような構造と機能があるのかを考察している。 H29年度に一定のインタビュー数は取ったものの、まだ情報が不足している部分があるため、研究期間を1年延長して補うことを計画している。 また、この研究テーマについて2017年の留学生教育学会で"Expansion of Outbound Study Abroad in ASEAN Countries -Focusing on Historical Transformation and Case Studies of Nagoya University-"というタイトルで発表し、拡大した内容を2018年8月の異文化間教育学会の学会誌に「日本人大学生の海外留学の変容 -名古屋大学のASEAN海外留学を事例に-」という題目で掲載予定になっている。それ以外に何件かこの研究に関連づけて発表と執筆をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H29年度から研究対象を学生から大学関係者に変更したため、この調整部分で遅れが生じている。大学関係者から一定のインタビュー数は取ったものの、まだ情報が不足している部分があるため、研究期間を1年延長して補う予定にしている。
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Strategy for Future Research Activity |
H30年度は、まだ情報が足りない部分のインタビューを実施するとともに、このインタビュー内容を分析して、その結果を各種学会等で発表を予定している。可能であれば、国外学会での発表を挑戦する予定にしている。 また、東南アジア海外留学というこれまで主要ではなかった海外留学の機能と構造を解明することで、他地域(例えば、アフリカや中南米)における海外留学でも同様の構造と機能が見れるのかを検証していくことを考えている。
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Causes of Carryover |
一定数のインタビューを実施したものの、不足している情報があるため、追加でインタビューを実施する予定にしている。その結果を受けて、インタビューデータを分析していく予定にしている。また、当該研究テーマにおける最終発表をまだ学術学会等で行っていないので、実施する予定にしている。
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