2015 Fiscal Year Research-status Report
微分方程式の数値解析を目的とした新たなウェーブレットの構成
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15K17597
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
福田 尚広 松江工業高等専門学校, 数理科学科, 助教 (50736759)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ウェーブレット / fractional order |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,主に以下について研究を行った. 1.ウェーブレットの4つの分類についてまとめ,その構成法の違いを明らかにし,新たな種類のウェーブレットの構成法を考案した. 2.fractional orderのウェーブレットの構成に取り組んだ.Daubechies, Franklin, Strombergなどの正規直交型だけでなく,双直交型のウェーブレットに対しても,fractional orderのウェーブレットが構成可能であることを示した.また,構成したウェーブレットの正則性を求めた. 3.至る所微分不可能な関数について,その微分不可能性について,ウェーブレット解析の観点から考察した.また,そのウェーブレット展開を導出した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたfractional orderウェーブレットについて,正則性を導出することができた. 研究実績3.で述べた関数解析的な結果については,当初予定していなかったが,Strombergウェーブレットの性質をより詳しく調べることができた. 構成したウェーブレットの微分方程式への応用については,今後の課題となる.
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Strategy for Future Research Activity |
構成したウェーブレットの微分方程式への応用については,これまでの研究結果を応用することで,ある程度の結果を得られることが期待できる.今後は,fractional orderウェーブレットの構成についてより深く考察し,性質の導出に取り組みながら,微分方程式の数値解析への応用に尽力していく.
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Causes of Carryover |
購入予定であった消耗品が必要なくなったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
適宜,必要になった消耗品等を購入する予定である.
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