2017 Fiscal Year Annual Research Report
Improving of Reception Characteristic under Mobile Reception of OFDM
Project/Area Number |
15K18069
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
中村 聡 東京理科大学, 基礎工学部電子応用工学科, 助教 (40736774)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | OFDM / ICI / ECC |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,実際に通信を行う際に必要不可欠となる誤り訂正符号をICI(Inter-Carrier Interference: キャリア間干渉)キャンセラに適用した場合の受信特性について検討を行った. ビット誤りに対する訂正能力の高い誤り訂正符号としてTurbo符号やLDPC(Low-Density Parity-Check: 低密度パリティ検査)符号などがあげられる.これらの符号はビット復号の際,LLR(Log Likelihood Ratio: 対数尤度比)の計算が必要となる.LLRは受信ビットに対応するシンボル情報と雑音電力の比により計算される.しかし,ICIが発生している環境においてはLLRの計算法について検討されていない. そこで,最終年度はLLR計算法の検討に先立ち,ICIの干渉分布についてコンピュータシミュレーションにより解析を行った.解析の結果,ICIの干渉電力はサブキャリア変調方式が高次変調の場合,平均ゼロのガウス分布に近似できることを確認した.そのためLLRを計算する際,雑音電力だけでなく干渉電力を考慮したLLR計算法について,コンピュータシミュレーションにより受信特性の評価を行った.その結果,Turbo符号を用いた場合,干渉電力を考慮することによって受信特性の改善が可能であることを示した.本研究により得られた研究成果を国際会議に投稿し発表を行った.
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