2016 Fiscal Year Annual Research Report
Design ans Analysis of Error Correcting Code based on Hash Functions
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15K18071
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
森島 佑 鈴鹿工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (40734132)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 誤り訂正符号 / Spinal符号 / 畳込み符号 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者はこれまでにSpinal符号と類似した構造を有する畳込み符号についてその性能を向上させる手法の設計とその特性を解析的に評価する手法を明らかにしてきた。本研究では、Spinal符号が畳込み符号と同様の木構造で表現可能な点に着目し、ブロック長が短い場合におけるSpinal符号の誤り特性を符号語の重み分布から解析的に評価可能であることを明らかにした。 加えて、高SNR領域において受信シンボル数の少ない条件下ではメトリック値を定義できない符号木上のブランチの存在が伝送効率低下の原因となることを明らかにし、送信シンボル順序と信号点のマッピング規則を修正することで伝送効率を向上させるパンクチャリングの設計手法を提案した。また、広く用いられる変調方式であるOFDMにおいてSpinal符号の送信シンボル規則を修正することでPAPRの削減においてSpinal符号を用いた手法が有効であることを示し、これらの結果について国際シンポジウム(ISITA2016)において報告を行った。 また、従来のSpinal符号では32ビットで表現される符号器状態の大きさから、最尤復号法を適用することができず、符号木の動的探索にもとづく準最尤な復号法が用いられていた。このような問題に対しハッシュ関数に対しビットマスキングを用いて状態数を削減することで、伝送効率を保ったまま復号器状態数を16ビット程度まで削減し、かつ最尤復号を可能とする復号法を提案し、これらの結果について報告を行った。
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Research Products
(3 results)