2015 Fiscal Year Research-status Report
曲線橋の地震時挙動を想定したゴム支承の引張せん断実験調査とFEM解析
Project/Area Number |
15K18107
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
チェ ジュンホ 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30600134)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 橋梁用ゴム支承 / 地震時挙動 / 引張力 / せん断変形特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,地震時ゴム支承が引張力を受けている状態でせん断変形することを想定し,RB,LRB,HDRを対象にゴム支承に作用する鉛直力をパラメータとしたせん断変形特性確認実験を実施し,FE解析によりその結果を再現することを目的としている。 H27年度にはゴム材料の圧縮特性実験およびせん断特性確認実験を実施する計画にしていたが,実験を成功させるため,実験に用いる実験供試体の寸法や実験方法などについて長い間検討を重ね,RB支承に対するせん断実験を実施した。実験は無事に終了し,現在データ分析を行っているところであり,これまで得られていなかった新たなゴム支承の地震時挙動特性が得られるものと期待している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度には明確に実験計画を立て,一部の実験を無事に終了しており,所定の目的を達成していると判断している。2年目には残りの実験と並行して再現解析を進めていく予定にしているが,解析ソフトの選定や解析モデル作成等についてはすでに進めているところであり,おおむね順調に進んでいると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度には,残りの実験ケースに対して実験を実施しながら実験に対する再現解析を同時に進めていく予定にしている。実験については先行して実施したRBを無事に終了しているため,残りのLRBやHDRについても問題無く進められると考えている。一方,再現解析については,本実験に最も適合する解析ソフトを選定し,現在モデル化等について検討を進めているところであるが,解析がうまく進められない場合にはソフト会社と協議しながら問題解決できるような体制をとっているため,再現解析についても進めていくうえで特段問題はないと見込んでいる。
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Causes of Carryover |
当初計画していた実験を平成27年度にすべて実施する予定で進めていたが,実験の計画を立てるのに時間を要したため,一部の実験を平成28年度に実施することにしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に完了していなかった残りの実験費用に使用する予定
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