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2016 Fiscal Year Research-status Report

Analysis of alternation for RNA granules-ncRNA function via mitochondrial dynamics

Research Project

Project/Area Number 15K18508
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

石原 孝也  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助教 (70611862)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsミトコンドリア / ミトコンドリアダイナミクス / mtDNA
Outline of Annual Research Achievements

ミトコンドリアは融合と分裂を含む形態変化を頻繁に繰り返しており(ミトコンドリアダイナミクス)、これが細胞機能制御に重要な機能を持つことがわかってきた。しかしその形態変化がどのように核へ伝わり細胞機能を制御しているのかについてはほとんど明らかになっていない。本年度は、新規関連因子の同定を目指し、スクリーニングシステムの構築と検証を進め、実際に関連因子の探索を行った。スクリーニングから想定したよりもはるかに複雑なミトコンドリアの形態と細胞機能との関連がわかってきた。さらにいくつかの候補遺伝子が同定でき、現在はこれら遺伝子の詳細な解析を進めている。現在、中心的に解析を進めている遺伝子Xは、既知のミトコンドリアDNAを制御する分子と機能的な関連について明らかにできつつある。この遺伝子が関わる分子機構とミトコンドリアの形態、挙動に関わる報告はなく、とても興味深い新しい知見であると考えている。また、この遺伝子のみならず、これまではミトコンドリアとの関連が報告されていなかった分子経路との関わりが明らかになりつつあり、当該研究領域の発展に寄与することが期待される。また新たにいくつかのモデル細胞を準備し、構築したスクリーニングシステムに応用する計画を進めている。本スクリーニングシステムでは、それぞれのモデル細胞の比較をすることが容易であり、網羅的な解析と新規経路の探索が効率よく実施できる。次年度に向けては、すでに候補遺伝子として選ばれている因子の解析ならびに新たなモデルを用いた新規候補因子の網羅的な探索を予定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

マウスの解析がやや遅れているものの全体として研究課題は進展している。特にスクリーニングシステムの構築については、当該研究領域ではこのようなアプローチからの関連遺伝子探索は少なく、今後は様々な細胞系を使って応用する計画をしている。このシステムは、所属する研究室だけでなく国内での共同研究も進めており、大きな成果につながっていくことが見込まれる。

Strategy for Future Research Activity

今後は研究計画に従い、細胞レベルの解析結果を個体レベルの解析につなげられるように研究を推進する。そして、これまでに得られた結果を取りまとめ、国内外の学会での発表と学術誌の投稿準備を進める。またスクリーニングより得られた関連遺伝子が関わる分子経路を標的とした抗がん剤の開発が進められている。本申請研究で開発に直接貢献することは難しいが、この研究課題でミトコンドリアダイナミクスとの関連を明らかにできればがんの病態解明に寄与することは十分に期待できる。このように本申請研究で進行中のスクリーニングシステムを用いたミトコンドリアダイナミクスの関連遺伝子の探索が、領域をまたいで貢献することが見込まれる。

Causes of Carryover

新規遺伝子の探索から本申請研究の基盤となるデータを習得できたのだが、候補遺伝子の解析に想定していなかったいくつかの実験をする必要があり、その条件検討などに時間を要してしまった。また育児等で計画していた実験を一時中断せざるを得ない状況があったため研究に遅延が生じてしまった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

新規関連遺伝子の探索は順調に進んでおり、候補遺伝子の解析から本事業の大きな進展が見込まれている。次年度は候補遺伝子の詳細な解析を中心に、成果発表に向けた準備に助成金の使用を計画している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2016

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] ミトコンドリアの膜と mtDNA のダイナミクスを制御する因子の探索2016

    • Author(s)
      石原孝也 石原直忠
    • Organizer
      第39回日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2016-11-30 – 2016-12-02
  • [Presentation] 成長期の骨格筋におけるDrp1の機能2016

    • Author(s)
      一村 紋佳、石原 孝也、石原 直忠
    • Organizer
      第39回日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2016-11-30 – 2016-12-02
  • [Presentation] ミトコンドリアの膜とゲノムの協調的な形態制御2016

    • Author(s)
      伴 匡人、石原 孝也、太田 あずさ、石原 直忠
    • Organizer
      第39回日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2016-11-30 – 2016-12-02

URL: 

Published: 2019-12-27  

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