2015 Fiscal Year Annual Research Report
脳性バベシア症における原虫感染赤血球接着機構の解明
Project/Area Number |
15K18783
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
ハキミ ハッサン 長崎大学, 熱帯医学研究所, 客員研究員 (80745183)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バベシア / 脳性バベシア症 / バベシア・ボビス / VESA |
Outline of Annual Research Achievements |
バベシア・ボビス(Babesia bovis)によって引き起こされるウシのバベシア症では原虫感染赤血球が脳毛細血管に栓塞することで神経症状を引き起こす「脳性バベシア症」という特徴的な病態が知られているが、この病態形成の分子機序については殆ど分かっておらず、ves-1α及びves-1βと呼ばれる多重遺伝子属によってコードされたVESA タンパク質が関わるという事のみが知られている。 本年度はまずVESA-1に対する抗体を作製した。得られた抗体を用いて間接蛍光抗体法にてVESAタンパク質が原虫感染赤血球表面近傍に局在することを確認すると共に、ウエスタンブロットにおいてもその発現を確認した。また、ウシ脳毛細血管内皮細胞に接着するB. bovis感染赤血球の選抜を試みた結果、同細胞に接着性と非接着性の原虫集団が選抜できた。現在各集団から原虫株をクローン化し、両者間でのゲノム比較解析を行っている。
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Research Products
(4 results)