2016 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光タンパク質プローブを用いた高尿酸血症治療薬スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
15K18847
|
Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
中村 真希子 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (80447557)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 尿酸トランスポーター / 蛍光タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
Uricase-HyPer融合タンパク質によるGLUT9輸送評価系の構築 1.GLUT9/Uricase-HyPer共発現細胞株の構築 尿酸トランスポーターGLUT9の哺乳類細胞発現用ベクターはチェコ共和国カレル大学のStiburkova博士より供与を受けた。GLUT9とUricase-HyPerをコードするプラスミドを、アフリカミドリサル腎由来COS-7細胞、あるいはチャイニーズハムスター卵巣由来CHO細胞にエレクトロポレーション法により遺伝子導入し2日間培養した。GLUT9の発現は逆転写PCR法にて確認し、Uricase-HyPerの発現は蛍光顕微鏡により確認した。結果、チャイニーズハムスター卵巣由来CHO細胞にてGLUT9とUricase-HyPerを共発現する細胞を取得可能である条件を確立することができた。 2.Uricase-HyPer融合タンパク質による尿酸輸送評価 上記で構築した細胞に尿酸を添加し、蛍光プレートリーダーにて30分間の蛍光変化を追跡した。ネガティブコントロールとして、アデニンを添加した細胞も検討した。結果、尿酸添加濃度依存的に蛍光強度比が変化することを確認した。アデニンを添加した細胞、およびHyPerのみを遺伝子導入した細胞ではそのような蛍光変化が見られなかったことから、構築したUricase-HyPer融合タンパク質により、蛍光を指標とした尿酸特異的検出が可能であることを示すことができた。
|