2015 Fiscal Year Research-status Report
樹状細胞の抗原提示を制御するRabタンパク質の解析
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15K18864
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
古田 和幸 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50644936)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | MHC-II / 樹状細胞 / Rab11 / リサイクリング / エンドサイトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
樹状細胞は生体に侵入した病原体などの外来抗原を取り込み、それらに対する獲得免疫応答を誘導する。このとき主要組織適合抗原(MHC-II)が外来抗原由来ペプチドをT細胞に提示することで免疫応答を誘導する。本研究では、樹状細胞におけるMHC-IIの発現量の調節機構を明らかとすることを目的として、今年度は以下の結果が得られた 1) 樹状細胞においてLPS刺激はRab11の発現を誘導した。MHC-IIの細胞表面の上昇時にRab11の発現上昇がみられるため、MHC-IIの発現調節へのRab11の関与が示唆された。 2) MHC-IIのクロスリンクはMHC-IIのエンドサイトーシスを誘導し、MHC-IIの細胞内への移行を促進するが、このエンドサイトーシスはクラスリン依存的に起こることが示唆された。 3) MHC-IIのクロスリンクは樹状細胞内にカルシウム流入を誘導することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画した研究項目の中では、想定以上に進捗し結果が得られたものと、予想より遅れているものがあるが、全体としてはおおむね順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画した研究項目の中では、想定以上に進捗し結果が得られたものと、予想より遅れているものがあるが、全体としてはおおむね順調に進展していると判断している。
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Causes of Carryover |
今年度は、一部の本年度研究計画を来年度前後させて進めたため、未使用の予算が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
未使用額に関しては、次年度の研究を遂行する上で適切に使用する。研究費は消耗品を中心に研究計画に沿って使用する予定である。
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