2016 Fiscal Year Annual Research Report
Search for target proteins utilizing the stable equivalents of resorvins, pro-resolving lipid mediators
Project/Area Number |
15K18898
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
福田 隼 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (30434450)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | レゾルビン / 不飽和脂肪酸 / 抗炎症活性 / 標的タンパク / シクロプロパン / デオキシレゾルビン / 構造活性相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
レゾルビンE2の5位、18位水酸基の除去が抗炎症活性にどのような影響を与えるかを検証する目的で、平成27年度にレゾルビンE2の合成方法と同様にして5-デオキシレゾルビンE2、18-デオキシレゾルビンE2、5,18-ジデオキシレゾルビンE2を合成した。 平成28年度ではこれら合成した類縁体の抗炎症活性について評価した。すなわち、炎症モデルマウスを作製し腹腔内に合成した化合物を投与したところ、5-デオキシレゾルビンE2、18-デオキシレゾルビンE2、5,18-ジデオキシレゾルビンE2はレゾルビンE2と同等以上の抗炎症活性を示した。従って、水酸基が生物活性に関わっておらず、水酸基から炭素鎖を伸ばしビオチン等を導入できることが示唆された。 次に、5位あるいは18位水酸基からリンカーを伸ばしたシクロプロパンを導入したレゾルビンE2を合成することとした。まず、レゾルビンE2を合成するときに用いた18位水酸基を含むユニットに対して、アルキル化でリンカーを導入した。このリンカーの先端をフタルイミドとして後から温和な条件で脱保護ができ、容易にリンカーを伸ばせるように工夫した。調製したユニットと以前に調製した光学活性なシクロプロパンユニットおよび5位水酸基を含むエステルユニットを薗頭カップリングで連結して、保護された18位水酸基からリンカーを伸ばしたシクロプロパンを導入したレゾルビンE2とした。 今後、同様にして5位水酸基からリンカーを伸ばしたシクロプロパンを導入したレゾルビンE2を合成して、それらの抗炎症活性について評価する。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Design and Synthesis of Cyclopropane Congeners of Resolvin E2, an Endogenous Proresolving Lipid Mediator, as Its Stable Equivalents2016
Author(s)
Hayato Fukuda, Ryuta Muromoto, Yuuki Takakura, Kohei Ishimura, Ryutaro Kanada, Daichi Fushihara, Makoto Tanabe, Kotaro Matsubara, Toru Hirao, Koki Hirashima, Hiroshi Abe, Mitsuhiro Arisawa, Tadashi Matsuda, and Satoshi Shuto
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Journal Title
Organic Letters
Volume: 18
Pages: 6224-6227
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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