2017 Fiscal Year Annual Research Report
Optimized Dosage of Febuxostat Based on its Pharmacological Activity in Hyperuricemia Patients
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15K18919
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
見野 靖晃 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (40586715)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | フェブキソスタット / 体内動態 / 個人間変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦における高尿酸血症患者数は増加傾向にある。新規キサンチン酸化酵素阻害薬であるフェブキソスタットについて、その薬物動態学的および薬力学的な個人間変動は小さいと考えられてきた。本研究では高尿酸血漿患者を対象にフェブキソスタットとその主要代謝物であるアシルグルクロン酸抱合体の体内動態およびキサンチン酸化酵素活性の個人間変動について評価を行った。 前年度までの検証により、LC-MS/MS法によるヒト血中フェブキソスタット濃度測定法とHPLC-UV法を用いたキサンチン酸化酵素活性評価法を確立している。最終年度の検証として、フェブキソスタット錠を継続して同一用量で服用している高尿酸血症患者を対象に上記の変動性について評価した。26名の高尿酸血症患者においてフェブキソスタットの薬物動態における個人間変動を確認した。また、フェブキソスタットの体内動態には腎機能の関与が認められた。アシルグルクロン酸抱合体は前処理により分解したため、フェブキソスタットの代謝過程における体内動態変動の評価を行うことができなかった。本研究で用いたHPLC-UV法では患者試料においてもヒポキサンチン、キサンチンおよび尿酸の分離は可能であった。 本研究で用いたキサンチン酸化酵素活性に基づくフェブキソスタットの薬効評価は有用となる可能性が考えられた。今後は、上記体内動態変動と薬力学的指標であるキサンチン酸化酵素活性との関係について検討を重ねる予定である。
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