2015 Fiscal Year Research-status Report
医療情報データベースを用いたARBの医薬品相互作用の探索法開発およびその機序解明
Project/Area Number |
15K18920
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
堀 雄史 浜松医科大学, 医学部附属病院, 副薬剤部長 (20436786)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 医薬品安全性学 / 薬剤疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
浜松医大病院が所有する医療情報データベースを用いてARBの一日処方量を計算し、特定の薬剤を併用する患者群と併用しない患者群の間で処方量の平均値が変化するARBを探索した。 最も処方人数が多かったバルサルタンの外来処方人数は1263人であった。併用患者数が多いアスピリン腸溶錠、降圧作用があることからポジティブコントロールとしたアムロジピン・フロセミド、添付文書に併用注意が記載されているロキソプロフェンのそれぞれが併用されている患者と併用されていない患者について、バルサルタンの投与量平均値と標準誤差を比較した。これらの薬剤においては併用・非併用患者で投与量平均値に違いが見られなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一年目で相互作用シーズを発見する予定だったが、シーズが発見できていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
降圧薬では薬効の発現により投与量の変更が発生するため、タイムラグが生じていると考えられる。そのため日常臨床で血中濃度の測定を実施する薬剤であれば、相互作用が検出されやすいと考えられる。投与人数を勘案すると免疫抑制薬などが相互作用を探索する薬剤候補になり得る。
|
Causes of Carryover |
研究成果が発表できなかったため、学会参加のための旅費、論文投稿費などが使用されなかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
他の医療情報データベースの使用、データクリーニングの外注。
|