2016 Fiscal Year Annual Research Report
Physiological analyses of CCR4-NOT complex related ubiquitin ligase
Project/Area Number |
15K18965
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
山口 智和 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30749940)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ユビキチン転移酵素 / Cnot4 / CCR4-NOT複合体 / 発生異常 / 細胞増殖能の低下 / PAR-CLIP |
Outline of Annual Research Achievements |
CCR4-NOT複合体は、種間で高度に保存されたタンパク質複合体として多数の細胞機能に寄与しているが、関連タンパク質であるCNOT4の生理的役割は分かっていない。本研究はユビキチン転移酵素であるCNOT4の生理的役割を明らかにするために、平成28年度は下記の項目について検討を行った。 1) Cnot4 RING変異マウスの表現型解析: Cnot4によるユビキチン転移反応に必須のドメインであるRINGフィンガードメインに特異的に変異を導入したノックインマウスを作製し、表現型の観察を行った結果、胚発生段階での低成長と出生後の高い致死率を認めた。また、受精後13.5日目の胚から線維芽細胞を単離し、細胞増殖能を観察した結果、野生型の細胞に比べ増殖能の有意な低下を確認した。以上のことから、CNOT4の主要な機能と考えられているユビキチン転移反応が胚発生期における細胞増殖に寄与していることが示唆された。CNOT4によるユビキチン転移の不全により引き起こされる遺伝子の発現変動について調べるために、RINGフィンガー変異マウス胚及び単離線維芽細胞からRNAを抽出し、RNAシーケンスによる網羅的な遺伝子発現解析を進めている。 2) CNOT4結合RNAの探索: 前年度の解析においてユビキチン化の標的タンパク質を同定するため、CNOT4に結合するタンパク質の網羅的な探索を行ったところ、その多くがRNA結合性のタンパク質であることを見出した。そこで、CNOT4-会合タンパク質の複合体によるRNA制御について明らかにするため、CNOT4にHaloタグを付加した発現ベクターをHEK293T細胞に導入し、PAR-CLIP法によりCNOT4と共沈したRNAの解析を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] ELABELA - APJ axis protects from pressure overload heart failure and Angiotensin II-induced cardiac damage.2017
Author(s)
Sato T, Sato C, Kadowaki A, Watanabe H, Ho L, Ishida J, Yamaguchi T, Kimura A, Fukamizu A, Penninger JM, Reversade B, Ito H, Imai Y, Kuba K
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Journal Title
Cardiovascular Research
Volume: 0
Pages: 1-10
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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