2015 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の終末期に関する前向きコホート研究-事前意思と実態の相違について-
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15K19151
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
金城 文 鳥取大学, 医学部, 講師 (50529427)
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Project Period (FY) |
2015-03-01 – 2020-03-31
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Keywords | 終末期医療 / 地域在住高齢者 / アドバンス・ケア・プランニング / 事前指示 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度前半は産休・育休中であったため、復職後の平成27年度後半から研究を開始した。 平成27年度は、コホート調査を実施するにあたり、文献の収集、研究協力者との研究実施方法やインタビュー方法の詳細について複数回にわたり検討し、研究計画書、研究参加者への説明書、同意書、コホート調査開始時・追跡時・終了時に実施する調査票を作成した。作成した研究計画を平成28年4月に所属大学の倫理審査委員会に提出し、審査を受ける予定である。コホート調査を実施する地域の死亡に関する統計学的データが本研究の実施に有用であることが示唆されたため、厚生労働省の統計情報部から人口動態統計のデータを取得できるよう調整中である。 また、コホート調査を実施する市町村へ、研究計画や対象者のリクルート方法等について説明し、研究実施の協力を依頼した。また、市町村からも意見をもらい、研究計画書に反映した。市町村からは研究参加者のリクルート方法について、診療所外来や地域や公民館での講演会を利用したリクルートの提案を受け、平成28年度にリクルートする日程を調整中である。平成27年度に直接依頼ができなかった市町村については、平成28年度に研究協力の依頼をおこなう予定である。 平成27年度に初回訪問面接調査の予備調査を実施予定であったが、復職後で平成27年度研究実施期間が短縮となり、未実施である。倫理審査委員会の承認を得たのちに、予備調査を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度前半は産休・育休を取得し、平成27年10月に復職後も勤務時間の短縮のため、研究に費やせる時間が大幅に減少したため、研究がやや遅れている。当初平成27年度に予定していた内容のうち、平成27年度に実施できなかった内容については、平成28年度に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初平成27年度に予定していた内容のうち、平成27年度に実施できなかった内容については、平成28年度に実施する予定である。研究期間が半年長くなったため、以後、予定通り研究が進めば、研究期間内に予定していた内容は期間内に実施できると考えられる。 研究内容について、生前に本人から、本人の死後医療機関で診療情報を閲覧すること、市町村役場で死亡診断書を閲覧すること、が個人情報保護の観点から困難である、との回答を行政から得たため、終末期の医療情報については家族から情報を得るよう、研究計画の変更を検討中である。また、本人から終末期の過ごし方について聞くことが遺産相続等に影響しないか、との法律家からの指摘があり、専門家から意見を得る予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度前半が産休・育休で休職中であったのと併せて、乳児がいるため調整のため遠方へ出かけることが困難で、近隣との調整のみをおこなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度以降に遠方の研究協力施設との調整、視察等を行う予定である。
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