2015 Fiscal Year Research-status Report
サルコペニアに着目した回復期リハビリ病棟における在宅復帰支援シミュレーターの開発
Project/Area Number |
15K19158
|
Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
岩瀬 弘明 京都橘大学, 健康科学部, 助教 (40633350)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | サルコペニア / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、回復期リハビリテーション病棟に入院している65歳以上の高齢患者を対象に、多職種協働で患者の在宅復帰を支援するためのネットワークシステムを開発することを目的としている。具体的には、多職種間で患者のリアルタイムな活動状況を共有し、患者にフィードバックできるネットワークシステムを作成し、作成したネットワークシステムがサルコペニアを合併する患者にも有用か否かについて効果検証を行うことである。 これらの目的を達成するために、ベースライン調査として身体組成と身体機能(上・下肢筋力、バランス能力、歩行能力)や精神・認知機能(Mini-Mental State Examination 、Trail Making Test A、Geriatric Depression Scale)、QOL(EuroQol 5 Dimension)のほかに高齢患者のうちサルコペニアを合併する患者と合併しない患者の活動量を調査する必要がある。 初年度は、サルコペニアを判定するための体組成計および高齢患者の活動量を計測するための身体活動量計を揃え、対象患者の協力を得て、調査を進行している。しかしながら、医療保険の診療報酬改定に伴う病棟再編や、測定機器の準備(機材およびソフトの変更)に時間を要したため、当初予定していた研究開始時期から遅れて進行している。 今後は回復期病棟の増床により対象患者数が増えるため、引き続き調査を行い調査結果のデータ集約を行う予定としている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度は、回復期リハビリテーション病棟に入院している80名を対象に、身体組成と身体機能(上・下肢筋力、バランス能力、歩行能力)や精神・認知機能(Mini-Mental State Examination 、Trail Making Test A、Geriatric Depression Scale)、QOL(EuroQol 5 Dimension)のほか、高齢患者のうちサルコペニアを合併する患者と合併しない患者の活動量を調査し、データを集約する予定であったが、現状では目標患者数に到達していない。 予定よりも遅れている原因として、1)医療保険の診療報酬改定に伴う病棟再編、2)測定機器の準備(機材およびソフトの変更)に時間を要した点が挙げられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、先述した2つの問題点は既に解決しており、調査は順調に進行中である。当初の計画から遅れているものの、病棟再編に伴う病床数の増加で対象患者数が増えるため、今後は順調に目標患者数に近づくことが期待できると考えている。
|
Causes of Carryover |
身体活動量計を購入するために前倒し請求を行ったが、見積書よりも安価に購入することができた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度はシュミレーターの開発費や身体組成計および身体活動量計の消耗品が不足するため、支出が増える見込みである。
|
Research Products
(3 results)