2017 Fiscal Year Annual Research Report
Detection of the chronic organ dysfunction due to life-style related diseases by MR-proADM
Project/Area Number |
15K19185
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小山 晃英 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40711362)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | MR-proADM / adrenomedullin / 生活習慣病 / 慢性炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平成20年度より前向き調査として継続追跡しているコホート集団を対象として、MR-proADMと生活習慣病を主因とする慢性臓器障害との関連の有無を横断的および縦断的に解析し、新規血中バイオマーカーとしてMR-proADMの有用性を検討する。2017年度には、5年前にベースライン調査を実施した1820名の二次調査を実施した。臓器障害の指標となる炎症マーカーの測定、心血管障害(末梢血圧、中心血圧、脈波伝播速度)、腎障害(尿タンパク、eGFR)、代謝障害(血糖/HbA1c、血中脂質、内蔵脂肪面積)に関する測定は、順調に行われた。 MR-proADMの測定は、TRACE;Time-Resolved Amplified Cryptate Emission(時間分解蛍光増幅測定)法を用いて1298検体の測定を完了した。また、プレート作成後に基質反応を連続作業工程する2抗体を用いた固相法を用いて、192検体のMR-proADM測定を行った。 TRACE法を用いたMR-proADMの測定値は、男女差が認められ、男性(平均0.469nmol/l)の方が女性(平均0.414nmol/l)に比べて高値となった。男女別で解析してみると、男性では、高血圧、脂質異常症、糖尿病の有病者、肥満者(BMI 25以上)のいずれにおいても、非有病者や非肥満者に比べるとMR-proADMは高値となる。女性においては、高血圧有病者と肥満者が非有病者や非肥満者に比べるとMR-proADMは高値となる。これらのことから、MR-proADMは生活習慣病との関連が認められることが明らかとなった。
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