2017 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸がんに対する外部照射と腔内照射の高精度な積算線量評価システムの開発
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15K19199
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
角谷 倫之 東北大学, 大学病院, 助教 (20604961)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 放射線治療 / 子宮頸癌 / 線量合算 / 非剛体レジストレーション / 医学物理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、子宮頸癌の放射線治療における外部照射と腔内照射の高精度な積算線量評価システムを構築することである。 今年度は、前年度までに構築した可変型骨盤ファントムと小型ガラス線量計を用いた積算線量評価システムを用いて子宮頸癌の放射線治療を対象としてDIRによる積算線量の精度評価を行った。これまで主に用いられている画像強度のみを用いる手法と輪郭情報のみを用いる手法、さらに画像強度と力学変形モデル(輪郭情報)を用いた手法の異なる3種類の非剛体レジストレーションを検討し、画像強度と輪郭情報を用いる手法が最も精度が高く、従来用いられる画像強度のみを用いる手法に対して合算線量誤差を約30%低減できることを明らかにすることができた。 また、DIRによる誤差(目標レジストレーション誤差)が大きいほど合算線量誤差も大きくなることをシステムで確認することができ、その結果から今回のファントムを用いることで合算線量評価が可能であることを示すことができた。 上記の点から、今研究では画像強度と輪郭情報を用いる手法を用いることで従来の手法よりも優れたDIR精度を達成できることがわかり、結果としてそのDIRを用いた合算線量では高い精度を達成できることがわかった。また今回開発したDIRによる合算線量評価システムを用いることでより具体的な合算線量の精度評価を実施することができ、臨床現場におけるこのシステムの導入を早期に実現できる可能性を示すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、高精度な線量検証法を確立するため、ファントムの改良および最適な線量計の選定を行って行く予定である。
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Causes of Carryover |
精度評価ファントムの改良と2018年4月以降の学会発表および論文投稿を行う予定のため
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Research Products
(4 results)