2016 Fiscal Year Research-status Report
健康診断における効率的な検尿スクリーニングシステムの開発
Project/Area Number |
15K19226
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松崎 慶一 京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (20709315)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 健康診断 / 検尿 / 学校検尿 / 尿所見異常 / 慢性腎臓病 / 早期発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎疾患は自覚症状に乏しく、学校や地域、職場などでの検尿異常(チャンス蛋白尿・血尿)が腎疾患発見のきっかけになることが多い。本邦は世界でも類をみない検尿システムを備えているが健診現場における検尿結果は解釈に難渋することも多い。本研究は、健診現場における適切かつ効率的な検尿を目指し、効率的なスクリーニングシステムの開発を行う研究である。 平成28年度は前年度取得した基礎データを元に年次変化に着目した研究計画を策定した。また、デジタル化を目的とした健康診断システムの更新に伴いフローの見直しなどを行い、データ取得・フォローアップといったハンドリングが用意となった。一方、バイオマーカーの測定については主に測定フロー、検査代金などの観点から測定が難しく、平成29年度における課題となった。研究最終年度となる平成29年度は上記を踏まえ、効率的な検尿2次スクリーニングの開発に向けた知見を見いだすことを目的とする。 また、検尿および健康診断の啓蒙活動として、講義やポスター・パンフレットなどの作成を行う。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は前年度取得した基礎データを元に年次変化に着目した研究計画を策定した。また、健康診断システムの更新に伴いフォローアップのフローについての見直しを行い、データのハンドリングが容易となった。一方、バイオマーカーの測定については主に測定フロー、検査代金などの観点から測定が難しく、平成29年度における課題となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度となる平成29年度は上記を踏まえ、効率的な検尿2次スクリーニングの開発に向けた知見を見いだすことを目的とする。また、京都大学健康科学センターのみならず他の健診施設においても同様の調査を行うことで、京都大学で得られた知見の一般化可能性について検討する。なお、引き続き講義、ポスター・パンフレットの作成を通じて検尿の啓蒙活動を行う。
|
Causes of Carryover |
主に下記の2点から、次年度使用額が発生した。 ・検体測定体制の不備から、バイオマーカーの測定が不可能であった。 ・検尿の啓蒙活動についてのポスター・パンフレット・HPの作成を平成29年に延期した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
検体測定については体制面についての交渉を重ねており、本年度のバイオマーカー測定を目指している。 啓蒙活動について、印刷業者と具体的な打ち合わせを行っており、本年度中には発行・配布が可能となる予定である。
|