2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of prediction models of important diseases considering space and global environmental factors
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15K19238
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Research Institution | Foundation for Biomedical Research and Innovation |
Principal Investigator |
西村 勉 公益財団法人先端医療振興財団, その他部局等, 研究員 (10447980)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自殺 / 環境要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
1979年から2013年のデータを用いて、ICDで分類された各疾患による日毎の死亡者数と失業率、気温、湿度、風速、気圧、降水量、日照時間、月齢、宇宙線量、太陽風速度、K指数、黒点数との関連性を検証した。多くの環境要因と多くの疾患による死亡者数との間に相関がみられた。例えば、日毎のK指数と日毎の男性の自殺者数に有意な関連性がみられたが、さらに、日毎の「交通事故による死亡」や「不慮の損傷のその他の外因による死亡」においてもK指数との間に有意な相関が見られたことから、地磁気の乱れがヒトの行動・精神に何らかの影響を与える可能性が示唆された。他にも循環器疾患による死亡者数においても、複数の日毎の宇宙・気象等の環境要因との間に有意な相関があることを見出した。 研究代表者が台湾の中国医薬大学の許重義教授及び統計家を訪問し、日本のデータを用いた環境要因と自殺者数との関連性等、これまでの研究内容についてプレゼンを行い、共同研究について打ち合わせを行った。台湾では医療保険データが標準化されており、台湾のデータを用いて解析することで、疾患の発症を評価できるだけではなく、患者背景、合併症、処方薬、さらには、レジストリが存在する場合には生活習慣に関する情報を考慮したより詳しい解析が実施できる。この打ち合わせの結果を基に、台湾における、地磁気の擾乱と自殺者数との相関について中国医薬大学の統計家が解析を行い、日本の結果の再現性を台湾のデータで確認した。さらに他の疾患についても環境要因との関連性を検証し、重要疾患の増悪予測モデルを構築した。
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Research Products
(1 results)