2015 Fiscal Year Research-status Report
死後撮影CTによって虐待や頭部外傷に伴う視神経鞘出血はどこまで診断可能か
Project/Area Number |
15K19268
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
大島 徹 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70464427)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 法医学 / 死後画像診断 / 眼病理学 / 小児虐待 |
Outline of Annual Research Achievements |
被虐待児や頭部外傷に見られる眼所見に眼球近位部の視神経鞘出血がある.本研究では,死後撮影CTを用いて視神経鞘出血がどの程度,診断可能を明らかにする.視神経鞘出血は眼底出血を併発することが知られおり,非侵襲的な眼底検査と眼超音波検査機器を用いて検査することで,死後撮影CTを用いた視神経鞘出血の検出限界を調査する.また,異常所見を認めた事例については病理組織学的検索を行い,視神経鞘出血の発症機序を明らかにする.平成27年3月末日までに103例,206眼について検討を行った.内訳は男性59例,女性44例.年齢は0歳から93歳で,中央値は71歳であった.視神経鞘出血を認めた症例は1例であった.死因は頭部損傷であった.今後,他の頭部損傷事例との違いなどの検討をおこなう.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年3月末日までに103例,206眼について検討を行った.視神経鞘出血を認めた症例が少ないため.
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Strategy for Future Research Activity |
症例の集積が少ない場合は,個々の事例について詳細に検討を行う.視神経鞘出血が確認できた症例の死因は頭部損傷であった.今後,他の頭部損傷事例との違いなどの検討をおこなう.
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Causes of Carryover |
2月の出張旅費の確定額が本学の精算システムに反映されたのが3月10日で、科研費購入依頼〆切りの3月4日を既に過ぎていたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文投稿や英文校正に用いたいと考えている。
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