2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K19297
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 友彦 東京医科大学, 医学部, 助教 (70421071)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サルコペニア / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
「加齢に伴う筋肉量の減少及び筋力の低下」を来す病態であるサルコペニアとアルツハイマー病を含む認知症患者の関連について①認知機能低下と骨格筋量栄養状態の相関、②認知症の原因疾患による骨格筋量栄養状態の傾向、③栄養介入による効果の判定を目的として研究を施行している。 受診中の同意が得られた患者に対して認知機能評価として神経心理学的評価(Mini Mental State Examination:MMSE、老年期うつ病評価尺度:GDS、Alzheimer's Disease Assessment Scale-cognitive subscale:ADAS-cog等)、脳血流シンチグラフィーを用いた脳血流検査、頭部MRIを行った。これらの検査にて認知症群のなかでさらにアルツハイマー病(AD)群、レビー小体型認知症(DLB)群、脳血管性認知症(VaD)群の3群に分類を行った。認知症群と対照群である非認知症群に分類し、両群に対してバイオインピーダンス法を用いて筋肉量の測定、体力測定としての握力、歩行速度の計測、身長・体重・上腕周囲長等の身体計測値、栄養状態やインスリン抵抗性等を評価する血液検査(インスリン、サイトカイン等)、日常生活状況(ADL、食事状態、嚥下機能等)を聴取した。サルコペニアの評価としてAsian Working Group for Sarcopenia(AWGS)での定義を用いて行った。 それぞれの横断的な評価による病態の把握を行い、また統計学的手法を用いて各認知症や非認知症群におけるサルコペニアの有病者数の差異等の病態の特徴を把握している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在約100例の同意が得られた患者に対して神経心理学的評価(MMSE、GDS-15、ADAS-cog等)、脳血流検査、頭部MRIを行い、認知症群(AD群、DLB群、VaD群)・非認知症群に分類した。またバイオインピーダンス法を用いた筋肉量の測定、体力測定としての握力、歩行速度の計測、身長・体重・上腕周囲長等の身体計測値、栄養状態やインスリン抵抗性等を評価する血液検査(インスリン、サイトカイン等)、日常生活状況(ADL、食事状態、嚥下機能等)を聴取した。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度行った登録患者に対して神経心理学的評価(MMSE、GDS、ADAS-cog等)、SPECTを用いた脳血流検査、頭部MRI、筋肉量、握力、歩行速度、身体計測値、血液マーカー等の経時的な変化を測定し、縦断的な評価を行う。登録患者に対して無作為に2群に分類し、栄養介入を行い、各種認知症に対する介入群と非介入群の筋肉量栄養状態の変化・栄養状態・介入効果について変化を観察していく。また引き続き症例の積み重ねを行っていく。
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Causes of Carryover |
予定症例よりもまだ数が達しておらず次年度使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
症例に対してのバイオマーカー測定などの検査項目に対して使用していく計画である。
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