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2015 Fiscal Year Research-status Report

胃神経内分泌癌の発生原因となる遺伝子異常の同定

Research Project

Project/Area Number 15K19318
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

安藤 孝将  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (30600671)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
KeywordsDNAメチル化 / 胃神経内分泌癌
Outline of Annual Research Achievements

まず、胃神経内分泌癌における遺伝子増幅を解析し、HER2, KRAS, FGFR2の増幅を同定した。遺伝子増幅しているHER2、KRAS、FGFR2について、免疫染色を行った結果、いずれについても癌部での発現が認められた。以上より、遺伝子増幅が発現亢進の原因となっており、これらの癌遺伝子の増幅は、腫瘍の増殖に寄与しているものと考えられた。
次に、胃神経内分泌癌に特異的なDNAメチル化異常として、本解析により13遺伝子(RPL37, ZNF175, SLC7A5P1, HAPLN3, GNG7, CCDC126, ZFP3, EIF2C1, HFN1B, ZNF665, TLE1, TMCO1, TMPRSS2)を初めて同定した。13遺伝子は、正常胃粘膜の発現アレイの解析から、胃粘膜での発現が高いと考えられた。データベースサーチの結果、HAPLN3とGNG7の発現はDNAメチル化により制御されており、更に前立腺癌及び頭頸部癌で生存予後のマーカーとして報告されていた(Strand SH et al., Int J Mol Sci, 2004、Demokan S et al., Int J Oncol, 2013)。TLE1は腫瘍増殖作用、及び、抑制作用が各臓器で報告されてきたが、最近、TLE1がNF-kBシグナルを抑制することが報告された(Ramasamy S, Proc Natl Acad Sci, 2016)。これらの遺伝子のサイレンシングにより細胞の増殖動態や分化段階が変化する可能性があると考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成27年度は、これまでに行った胃神経内分泌癌のゲノム網羅的メチル化解析からの絞りこまれた遺伝子異常の機能解析を行う予定としていました。しかし、絞り込みの手法を変更する必要があることが分かり、手法の変更により対象となる遺伝子異常についての論文検索が主な作業となった。このため、予算執行が遅れた。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度中の検索作業により、対象となる新たな遺伝子異常を同定し終えたため、個別遺伝子の機能解析を行う予定である。
主に、3個の遺伝子について、レンチウイルスベクターを用いた、細胞の増殖抑制、標的遺伝子発現の変化を検討する予定である。また、これまでに、サンプル数も増えましたので、これも同時に解析する方向としている。

Causes of Carryover

平成27年度は、これまでに行った胃神経内分泌癌のゲノム網羅的メチル化解析からの絞りこまれた遺伝子異常の機能解析を行う予定としていました。しかし、絞り込みの手法を変更する必要があることが分かり、手法の変更により対象となる遺伝子異常についての論文検索が主な作業となった。このため、予算執行が遅れた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成27年度中の検索作業により、対象となる新たな遺伝子異常を同定し終えたため、個別遺伝子の機能解析を行う予定である。
主に、3個の遺伝子について、レンチウイルスベクターを用いた、細胞の増殖抑制、標的遺伝子発現の変化を検討する予定である。また、これまでに、サンプル数も増えましたので、これも同時に解析する方向としている。

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Published: 2017-01-06  

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