2015 Fiscal Year Research-status Report
CD163遺伝子欠損マウスを用いたCOPD肺病変部のM2マクロファージ解析
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15K19435
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
坂崎 優樹 久留米大学, 医学部, 助教 (80597386)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | COPDマウスモデル / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
野生型C57BL/6(B6)マウスに各種濃度(0.25U、0.125U、0.0625U)の豚膵臓エラスターゼ(PPE)をマイクロスプレーを用いて気管内投与し肺気腫ができるのを確認した。0.0625Uで十分な肺気腫ができるのを確認したため、以降、この濃度で実験を行った。B6マウスに生理的食塩水あるいはPPEを気管内投与し、7日目、14日目、21日目、35日目で肺を摘出した。マクロファージのフェノタイプを見るためlba1、CD163にて免疫染色を行った。現在、病理学的に気腫化を定量化し、また併せてマクロファージの数や、CD163陽性マクロファージの割合などを評価している。これにより気腫化の各段階におけるマクロファージのフェノタイプやその役割について明らかにしようと考えている。 また野生型マウス及びCD163遺伝子欠損マウスにPPEを投与し21日目に肺の摘出を行った。現在気腫化の程度を定量化を行っている。野生型マウスとCD163遺伝子欠損マウスで騎手化の程度に差があるかを評価していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
マウスの週数により実験計画を立てる必要があるが、スケジュールの都合がつかないことがあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
経時的に採取した肺組織について、気腫化の定量化及びマクロファージの数、CD163陽性マクロファージの割合などを評価する。 野生型マウスにPPEを投与したモデルについて肺組織の炎症性サイトカインやキチナーゼ様蛋白の免疫染色及び気管支肺胞洗浄液のフローサイトメトリーや炎症性サイトカインの測定を行い、マクロファージの機能を評価する。 また野生型及びCD163欠損マウスにPPEを気管内投与し採取した肺組織において気腫化の程度を定量化し比較する。また同肺組織を用いて上記の免疫染色を行い、マクロファージの機能を検討する。同プロトコールを用いて気管支肺胞洗浄を行い評価する。
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Causes of Carryover |
学会への参加ができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度は学会への参加を計画している。またマウス実験の追加のため、マウス購入資金や免疫染色やフローサイトメトリーのための抗体の購入を検討している。
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