2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K19455
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
金子 一郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 助教 (40389515)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | VDR / ビタミンD / リン |
Outline of Annual Research Achievements |
CKD-MBD発症をモデルマウスで再現し、組織別にCKD多臓器疾患の進行を検討した。同時にCKD-MBD発症VDR欠損マウスを同様の方法で作製することで、CKD-MBD発症における組織選択的VDRの役割についても検討を行った。とくに血管及び筋組織(骨格筋、心筋、平滑筋)でのVDRの役割について注目し、異所性石灰化や筋萎縮発症機序と治癒効果について評価している。また、低リン食や経口活性型ビタミンD投与がCKD多臓器疾患に及ぼす治療効果を評価している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年に計画していた実験は概ね着手することができた。事前準備実験の通り高リン血症を伴うCKD-MBD発症をマウスで再現でき、組織別CKD多臓器疾患の進行程度を検討している。また、Cre/loxPシステムを用いて全身VDR欠損マウスの作製に成功した。このVDR欠損マウスを同様の方法でCKD-MBDを発症させて、組織選択的VDRの役割について検討している。本年度は、特にCKD進行に伴うローカルなビタミンD代謝機序と血管石灰化や筋萎縮発症機序との関連性を検討している。また、低リン食もしくはビタミンD投与によって、血管石灰化及び筋萎縮治療効果への影響を評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
これから、CKD-MBDにおける多臓器疾患について、血管、筋肉以外の組織や臓器についても検討を行う予定である。また今後、研究計画に従い、GC/MS, LC/MS (TOF), CE/MS (TOF)を用いて早期CKD-MBDを予測する診断マーカーや合併症予測マーカーとして利用できるターゲット分子や代謝産物の同定を行なう予定である。そして、CKD-MBDの効果的予防法や多臓器疾患対策について展開する。メタボローム解析を中心に集中的に解析していくため、着々と技術習得を行っている。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Genetic Deletion of NaPi-2c Rescue Phenotype of Klotho Knockout Mice without Improving Severe Hyperphosphatemia.2015
Author(s)
Hanasaki A, Segawa H, Ikuta K, Fujii T, Kaneko I, Yuki S, Nishiguchi S, Notsu K, Shiozaki Y, Tatsumi S, Miyamoto KI.
Organizer
American Society of Nephrology, Kidney Week 2015
Place of Presentation
San Diego (USA)
Year and Date
2015-11-03 – 2015-11-08
Int'l Joint Research
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