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2015 Fiscal Year Research-status Report

尿毒症物質による認知機能障害の病態解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K19461
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

渡邉 公雄  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20595607)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords脳腎連関障害
Outline of Annual Research Achievements

透析患者では認知症が高率に合併することが知られており、その特有の要因として、血管障害、貧血、二次性副甲状腺機能亢進症、尿毒症物質、透析による不均衡状態が想定される。このうち尿毒症物質が認知機能障害の直接的原因となるかどうか、また、その機序はどのようなものか、現時点で明らかでない。透析患者に合併する認知症の要因は、血管障害、貧血、二次性副甲状腺機能亢進症、尿毒素物質、血液透析による不均衡状態など、一般的な認知症ではみられない要因が複数存在する。このうち、腎不全患者に特有の病態である尿毒症物質の蓄積が認知機能障害へどのように寄与するかについては、これまで検討がなされておらず、我々はこの分野の研究を進めることが重要であることを示した。まずはじめに尿毒症物質のなかでも高反応性で、蛋白結合型のα-ジカルボニル化合物であるメチルグリオキサール(MGO)が、認知機能障害の直接的原因物質であるかについてラットを用いた動物実験により検証した。しかし、このモデルでは認知機能障害は惹起されなかった。次にCKDモデルラット(アデニン負荷ラット)を用いて認知機能障害が起こるかを検討した。しかしながら、このモデルにおいても明らかな行動異常は確認できなかった。これらの結果は単純に尿毒素を負荷したり、クレアチニン値の上昇のみでは有意な認知機能障害は惹起されず、複合的な要因関して多角的な検討が必要であると考えられた。我々は引き続き腎機能と脳機能障害の関連について、詳細な検討を進めて行く予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初予定していた実験がほぼ終了の状態となっている。今後は実験データの解析および論文作成などの作業を進めて行く予定である。

Strategy for Future Research Activity

実験データの解析および論文作成を中心に課題を進める予定である。

Causes of Carryover

検査試薬の購入費用が予定より多くなったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

検査試薬の購入費用を調整し、予算内での研究を継続する。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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