2016 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン関連疾患のレボドパ治療抵抗性症状に対する磁気刺激治療の開発
Project/Area Number |
15K19476
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
濱田 雅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40708054)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 経頭蓋磁気刺激 / パーキンソン病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではパーキンソン病・パーキンソン関連疾患におけるレボドパ治療抵抗性症状に対する磁気刺激治療の開発を目的としている。そのためレボトパ治療抵抗性症状などのパーキンソン関連運動脳症状の客観的測定方法の開発、効果的刺激プロトコールの探索、多数部位刺激による効果の検討、磁気刺激効果のメカニズムの解明という4つのアプローチにより研究を行っている。昨年度までにレボドパ治療抵抗性症状の一つである歩行障害の客観的測定方法を確立し発表した(Yozu, Hamada et al, 2017)。また磁気刺激効果のメカニズムの解明の一環として新しい強力な磁気刺激法(QPS)を用いた改善機序を解明するためにQPSによる使用依存的運動学習への効果を検討した。結果はQPS5という運動野興奮性を上昇させる方法では使用依存的運動学習が促通された。多数部位刺激については探索的に行ったものの単部位刺激とくらべ著明な効果を認めなかった。さらにより効果的な刺激プロトコール探索として新しいコントローラブル経頭蓋磁気刺激装置を用いた基礎的な生理学実験により一部の運動学習への経頭蓋磁気刺激による効果は、連合性ペア刺激を用いた場合に限ってコントローラブル刺激装置を用いてもあまりかわらないという結果が得られた。従ってコントローラブル刺激装置による効果は少なくとも使用依存的な運動学習については従来の装置を用いても変わらないことが示された。また国際共同研究としてイギリス・オーストラリアの研究機関とともに磁気刺激効果に関するばらつきの研究を行いBrain stimulation誌に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者リクルートを含め概ね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までに当初予定していたとおりQPSによる運動学習効果があることを確かめた。最終年度は予定通り効果的な刺激プロトコールの探索の一貫としてコントローラブル刺激装置を用いたQPSによる運動学習効果を検討する。また磁気刺激効果のメカニズムの解明の一つとして小脳適応学習および使用依存的学習両者への効果を連合性ペア刺激を用いて検討し磁気刺激による運動学習改善・阻害効果について明らかにする。さらに歩行障害を呈するパーキンソン病患者に対して探索的に刺激を行い歩行パラメタに変化を認めるか検討することを予定している。
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Causes of Carryover |
当初予定していた物品費購入について他の研究費で賄うことができたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
被験者謝金、消耗品購入に充てる予定
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[Journal Article] The effect of age on the homotopic motor cortical long-term potentiation-like effect induced by quadripulse stimulation.2017
Author(s)
Hanajima R, Tanaka N, Tsutsumi R, Enomoto H, Abe M, Nakamura K, Kobayashi S, Hamada M, Shimizu T, Terao Y, Ugawa Y
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Journal Title
Exp Brain Res
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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