2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒトiPS細胞由来肝細胞を用いた家族性高コレステロール血症に対する移植治療の検討
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15K19508
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岡田 寛史 金沢大学, 大学病院, 医員 (10735161)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 再生医療 / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ホモ接合型家族性高コレステロール血症患者より末梢静脈血より低侵襲に、(1)疾患モデルをiPS細胞を用いて構築すること、(2)遺伝子修復を行いLDL受容体の発現、LDLとり込み能の改善を確認すること、(3)ゲノム編集後のiPS細胞由来肝細胞の移植時の免疫反応について調べることである。 平成27年度は対象となるホモ接合体性家族性高コレステロール血症患者より症例の選定を行い、症例の末梢静脈血から疾患特異的iPS細胞の樹立を行った。その樹立したiPS細胞について、多能性幹細胞の分子マーカー発現を確認、iPS細胞よりサイトカインを用いて肝細胞への分化誘導について行った。事前の検討では健常例を由来とするiPS細胞より、肝細胞への分化誘導を行っていたが、疾患特異的iPS細胞からも同様の方法を用いて分化誘導が可能であることを確認した。引き続き肝細胞に特異的なマーカーの遺伝子発現を確認し、LDL受容体、LDL取り込み能などの機能解析を行った。健常者から樹立したiPS細胞を由来とする肝細胞については、すでに機能解析を行っており、疾患特異的iPS細胞由来の肝細胞との比較についても引き続き行っていく予定である。ゲノム編集については平成27年度先行する研究として、いくつかの方法を用いて試みているが、未だ遺伝子修復には至っていない。引き続きゲノム編集を行い、正常配列に修復したことを確認した上で、再び肝細胞分化を確認し以降の研究へと発展させていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
疾患特異的iPS細胞に対する遺伝子修復についてはまだ達成しておらず、喫緊の課題として現在取り組んでいるところである。
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Strategy for Future Research Activity |
ゲノム編集にて遺伝子修復を行い、並行して免疫応答の確認、肝細胞分化後の代謝に関する評価などを行う。ゲノム編集を行うことと同時に、修復が確認に時間がかかるような場合は正常LDL受容体発現モデルの作成も検討する。
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Causes of Carryover |
平成27年度予定していた海外学会での発表を見送ったため旅費が予算よりも減少したことと、予定していた遺伝子解析に関する費用が平成28年度以降に延期されたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度海外学会での発表を予定。マイクロアレイなどの発現解析、シークエンスなどの遺伝子解析に使用予定。
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