2017 Fiscal Year Annual Research Report
Serum hepcidin levels and osteoporosis in patients with rheumatoid arthritis
| Project/Area Number |
15K19571
|
|---|
| Research Institution | Niigata University |
|---|
Principal Investigator |
佐藤 弘恵 新潟大学, 保健管理・環境安全本部, 講師 (80705963)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | ヘプシジン / 関節リウマチ / 骨粗鬆症 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
骨細胞由来液性因子のFGF23が、関節リウマチ（RA）の疾患活動性と骨代謝マーカーと関連すると報告されている。一方、FGF23が鉄代謝の影響を受けること、鉄代謝制御因子であるhepcidinがIL-6刺激で増加すること、動物モデルでhepcidinは骨代謝と関連することなどが明らかになってきた。そこで本研究ではRAに伴う骨代謝・骨粗鬆症についてFGF23とhepcidinの関連を検討した。血清FGF23濃度はELISA法（Kainos Laboratorie）、血清ヘプシジン濃度は液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析法で測定し、血液検査所見、疾患活動性、骨密度、骨代謝マーカーとの関連を検討した。Spearman順位相関を用いて統計解析を行った。RA患者262例、平均年齢67.5±11.4歳、女性は77.5%、メトトレキサート使用は52.7%、生物学的製剤使用は33.6%、トシリズマブ（TCZ）使用は8%であった。血清FGF23とヘプシジン濃度は有意な相関を認めなかった。血清FGF23はeGFR、年齢、MMP-3、補正Ca, CRP、赤血球と相関を認めた。一方、血清ヘプシジン濃度は血清フェリチン、UIBC、TSAT、血清鉄、CRP、DAS28-CRP、血小板数、赤血球数と相関を認めた。TRACP-5b、骨型ALPおよび骨密度については有意な関連を認めなかった。TCZ非使用RA患者241人についても同様の結果であったが、FGF23は骨型ALPと相関を認めた。血清ヘプシジン濃度と血清FGF23濃度は相関しなかったが、両者ともRAの炎症の程度、赤血球数と弱い相関を認めた。血清ヘプシジン濃度は鉄代謝と強く関連し、血清FGF23濃度は腎機能と、RAの骨破壊、骨代謝の影響を受けることが示唆された。
|
-
[Presentation] Serum hepcidin levels and the differences with therapeutic drugs in patients with rheumatoid arthritis2018
Author(s)
Hiroe Sato, Chinatsu Takai, Eriko Hasegawa, Yumi Nomura, Daisuke Kobayashi, Hiroshi Otani, Asami Abe, Satoshi Ito, Hajime Ishikawa, Kiyoshi Nakazono, Akira Murasawa, Yoichi Kurosawa, Ayako Wakamatsu, Yukiko Nozawa, Takeshi Nakatsue, Yoko Wada, Takeshi Kuroda, Masaaki Nakano, Ichiei Narita
Organizer
日本リウマチ学会学術総会
-
