2015 Fiscal Year Research-status Report
薬剤耐性水痘・帯状疱疹ウイルスの迅速な診断系の開発
Project/Area Number |
15K19594
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
藤井 ひかる 国立感染症研究所, その他部局等, 流動研究員 (10734444)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 薬剤耐性 / 水痘・帯状疱疹ウイルス / アシクロビル |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線同位体を用いないアシクロビルリン酸化能定量法の確立をめざし、以下の検討を行った。①単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)チミジンキナーゼ(TK)および水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV) TKを特異的に増幅するプライマーを設計した。②Rabbit Reticulocyteを用いたHSV-1 TKタンパク発現系を確立し、その発現をウェスタンブロット法により確認した。 また、BAC systemを用いて、HSV-1のTK遺伝子を欠損し、更にVZV TK遺伝子を搭載したキメラウイルスを作製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Rabbit Reticulocyteを用いて発現させたTKタンパクの精製ができず、次の段階へ進めずにいる。現在タンパク精製法の条件検討を行っている。 外部機関よりBAC systemを導入するのに手間取ってしまったが、導入後は順調に組換えウイルスを作製できているため、その後の作業はおおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き放射線同位体を用いないアシクロビルリン酸化能測定法の確立をめざし、実際に精製したTKを用いて試験管内でのアシクロビルのリン酸化反応を行い、その定量法確立のための条件検討を行う。 また、作製したキメラウイルスの増殖性、HSV-1およびVZV TKの発現、ACVリン酸化能を野生株と比較して著しく変化がないことを確認する。更に、本キメラウイルスをアシクロビル存在下で増殖させることで薬剤耐性ウイルスを分離し、その責任変異のマッピングを行う。
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Causes of Carryover |
年度末納品等にかかる支払いが平成28年4月1日以降となったため、 当該支出分については次年度の実支出額に計上予定。 平成27年度分についてはほぼ使用済みである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記のとおり。
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Research Products
(2 results)